2003/06/10(火)

フランス語には男性名詞と女性名詞があって、ドイツ語やロシア語にはさらに中性名詞まである。例えばドイツ語だと、スプーン(der Löffel)が男性で、フォーク(die Gabel)が女性で、ナイフ(das Messer)が中性。一体どういう理屈なんだと考えたところで、実は理屈なんかないようである。 実際「太陽」なんていう普遍的な名詞でさえ、フランス語では男性(le soleil)で、ドイツ語では女性(die Sonne)、ロシア語では中性(солнце)だったりする。

なんでもその昔、名詞を語形変化によって3つのカテゴリーに分類する際に、たまたま人間の男性を表す単語群が属するグループ、女性を表す単語群が属するグループ、それ以外のグループと分けられたことによるネーミングなのだと聞いたことがある。つまりは、動詞になっちゃうけど日本語だと「五段活用」「上一段活用」「下一段活用」の3つのカテゴリーを、何か身近な呼び名を付けたようなものってことなのかな。「食べる」が何故下一段活用なのか、理屈なんてないもんね。