そういえば夜会の度に乗りつぶしをするのが恒例になっていたっけ、ということでふってわいたような(?)休暇は、半年ぶりの乗りつぶしをすることにした。品川スタートだし暖かい方角にしようかな~と駅の窓口で時刻表を確認したら特急「踊り子」は出た直後だったので、とりあえず新幹線で熱海まで出ることに。品川駅の新幹線ホームは地平なので、階段を降りることになる。さすがに下りの「こだま」だと自由席でも余裕で座ることが出来た。さてと熱海からの乗り継ぎはどうなるのかなと携帯サイトで調べてみたら、さっき乗り損ねた「踊り子」が検索結果の筆頭で、普通列車とは接続が良くないらしい。となると特急券を同時に購入しておけば乗り継ぎ割引が適用されて少し得になるはずだったのかもしれないけれど、伊豆急線は割引対象外のはずだから大きな差はなかったのかな。
熱海で新幹線を下車して在来線ホームに移動。「踊り子」は15両編成で、後ろ5両が修善寺ゆきを切り離した前10両が伊豆急下田ゆき。そのうち自由席は2両で、片方は喫煙車だったので最後尾の10号車に座り、車内で特急券を購入。平日でも週末前だったせいか、伊東まではかなりの乗車率。座席前ポケットに伊豆急の沿線案内があったので、今日の計画の参考にする。アナウンスによると、晴れた日には車窓から伊豆七島が見渡せるらしいが、曇っていたので伊豆大島が霞んで見えるだけだった。途中の河津では桜祭りの開催中。例年だと見頃のはずが、今年は寒波の影響でようやく一部が咲き始めたとの事前情報通り、通り掛かりに見た並木にはほとんど色が確認出来なかった。
終点の伊豆急下田で下車して、とりあえず帰りの特急券を購入して、構内の食堂で昼食を取る。駅前からバスに乗れば早咲き桜の名所に行けるのだが、そちらもやはりまだ殆ど咲いていないとのことだったので、駅近くから出ているロープウェーで寝姿山に登る。山上からは湾になっている下田の港が見える。ここに黒船が来たのは150年前のこと。遊歩道沿いに元気に咲いている桜草や金盞花が、暖地であることを物語る。斜面に植えられた菜の花は既に咲いていて、桜も咲き始めた木が何本かあった。幕末に設置された黒船見張所が復元されていたが、そこに米国船に搭載されていた大砲が設置されていたのは、時代考証的にちょっと違うような気がする(^o^;)
折角伊豆に来たのだから温泉に行ってみたかったが、残念ながら駅周辺に立ち寄り湯はなかったので、駅に戻って熱海ゆき普通列車に乗る。「リゾート21」という車両で、7両編成の両端は展望車になっていて、中間車両も海側の座席が窓に向いているというその名の通りのリゾート仕様だが、あくまでも普通列車専用である。「雛のつるし飾り」を見学するため、途中の伊豆稲取で下車。パンフレットには「駅からすぐ」と書いてあったが、町内各所で開催されている中で駅から最も近い会場でも徒歩10分。次の特急まであまり時間がなかったので、早足で「むかい庵」会場に向かう。
「雛のつるし飾り」はこの地方に伝わる風習で、雛人形の周りに小さな飾り(動植物、民具など様々)を括り付けた紐を、暖簾のように吊すものである。もともと華やかな雛飾りが、さらに豪華になっている。しかも会場内には展示が所狭しと並んでいるので、一体幾つの飾りがあるのだろうか:-) 時間が迫っていたので急いで駅に戻って、「スーパービュー踊り子」に乗車。さすがに疲れが出たのか、小田原から大船あたりまで熟睡。
品川で乗り換えて浜松町で下車。駅前の書店に立ち寄ってから、大江戸線で青山一丁目に出るのが直通だったが、かなり深い場所にあるホームへの上り下りに時間が掛かる。2年ぶりに「青山ティーファクトリー」を訪れ、平日夜限定メニューを注文。勿論紅茶は美味だけれど、この店のワッフルは相変わらず絶品だった(^o^) 表参道には歩いて移動するつもりだったが、寒波の訪れで風が冷たかったので、一駅でも地下鉄に乗車。浅いところを走っている銀座線だから、ロスタイムもほとんどないしね。開場までまだ時間があったので、スタバに入ったらさすがに混雑していた。
という訳で東京夜会4日目。今日も2階席だけれど、少し前に移動して2列目。ここからでも和ちゃんは頭しか見えなかった。今夜も同じ宿に連泊。