2006/02/19(日)

YS-11

宿を出て地下鉄で福岡空港入り。今日は第1ターミナルの方を利用。空港のターミナルは航空会社の系列で分かれているものであるが、福岡空港は第2ターミナルがANA、JALの幹線系で、第1ターミナルが、ANK、JTA、JACのローカル線が中心という変わった運用になっている。搭乗手続きをすると、航空半券に記載されたゲート名はアルファベット。セキュリティーチェックを受けて中に入ると、A~Dの4組の改札機が並んでいて、そこから11~18のいずれの搭乗口にも行けるようになっていた。早めに空港入りしたのは、高知ゆきのYS-11を見るためだったが、搭乗口は待合室からは遠い場所だったので、カメラを構えて目の前の誘導路を通過するのを待つ。定刻を過ぎて5分くらいしてから、ようやく機体が姿を現したので、ここぞとばかりに連続撮影。

とりあえず撮影に成功したところでちょっと休憩して、徳島から次のYS-11が到着するのを待ちかまえるべく、携帯サイトで運行状況を調べたところ、なんと定刻より20分も早く福岡空港に到着、即ち数分前に既に着陸したことになっている。仕方がないのでそのまま搭乗開始時刻を待つこと30分、改札を通ると搭乗口と行き先を記した札を渡された。これだけ動線が錯綜するターミナルでは必須アイテムなのかな。そしていよいよYS-11に搭乗。これが今回の旅の主目的だったので、欠航のみならず機材変更も秘かに心配していたが、無事に予定通りの運用であった(^o^) 2年半前に千歳-女満別で乗れると思っていたら、直前に北海道からは引退してしまった唯一の国産機のYS-11。その後も九州を中心に就航していたが、自動衝突回避装置がない旅客機が飛べるのは今年一杯ということで、これが最初にして最後の搭乗となる。座席上の棚はハットラックで、帽子や上着しか置けないので、荷物は前の座席の下に収納。

低空飛行

去年成田-中部で乗ったFokker50は、最近のボンバルディア機に比べたら離陸時の音が大きいと思っていたが、上空ではそれほどでもなかった。しかしYS-11は上空に出ても同じような状況で、これだと機内で会話するのも大変だろうな。座面にはクッションがあるので振動は吸収されているが、肘掛けに手を置くと始終小刻みに揺れているのが伝わって来る。テーブルに紙コップを置いたら振動で移動するという話を聞いたことがあるが、この機体にはテーブルがなくて肘掛けに紙コップ用のホルダー(金属の輪)が取り付けられていた~といっても短距離線なので機内サービスは飴のみ。プロペラ機だとジェット機よりは低空を飛ぶので、窓から地上の様子が良く分かる。昨秋訪れた用務先はあの辺りかな。筑後川河口、有明海、島原の雲仙岳、天草諸島までは確認出来たが、その後は雲の上の飛行になった。着陸態勢に入ったところで桜島が見えたが、デジカメだと撮影出来ないのが残念。

フィルムカメラを持参していれば、飛行機を降りる際に客室を撮影することも可能だったけれど、後悔先に立たず。さすがに小型機だと沖止めになり、ターミナルまではバスで移動。とりあえずカウンターに行ってスーパーシートの空席を確認したら、一つ前の便だったら空席があるとのこと。勢いで振り替えてしまったが、時計を見たら出発まであと18分しかなかった。慌てて土産を買ってから検査場を通り、そのまますぐ搭乗口へ。そうえいば鹿児島空港では2時間の乗り継ぎがあるので、YS-11の離陸を見送ってからゆっくり食事をするつもりだった、ということを思い出したのは機内に入ってから。抗いがたいスーパーシートの誘惑、恐るべし(^_^;)

荷物も多いことだから、羽田から高速バスで帰ってもいいかなと時刻表を見たら50分先だったので、モノレールとTXで帰宅。