2006/04/16(日)

8時前に宿を出て、交通センターに向かう。なにせ8時過ぎの次は10時半までバスがないので、宿でゆっくりなんてしていられない。南熊本から御船町を経由し、山道をひたすら辿り、1時間半掛けて到着したのが山都街にある矢部浜町のバス営業所。集落の中を標識に従って10分ほど歩いて、通潤橋を目指す。

通潤橋は江戸末期に作られた石のアーチ橋で、サイフォンの原理を利用して灌漑用水を運ぶためのもの。小学校の授業で習ったのは、もう30年近く前になるのかな。休日だから運が良ければ放水が見られるかも~と思っていたら、橋が見える所まで到着したらまさに放水中だった。慌てて駆け寄りながら写真を撮ったが、麓までも結構な距離があって、そこからは階段を駆け上ることになる。息を切らせながら橋の上に着いた時には、水の勢いは弱まっていて、程なく終了してしまったが、まさかそう都合良く放水が見られるとは思っていなかっただけに嬉しかった。

五老滝

吹上口まで渡ってから、取入口側まで引き返す。幅は7メートル近くあるとはいえ、両側に手摺りや柵がないので、20メートルの断崖に挟まれたのと全く同じ状態だったりする。端に寄るのも恐る恐るだったけれど、なんとか写真は撮影できた。取入口から五老滝までの遊歩道があったので行ってみたら、思ったよりも長い道のりと高低差だった。吊り橋から見るとちょうど滝の真正面となっていたが、想像以上のスケール。後から調べてみたら、落差はなんと50メートル。太陽光線の加減で、吹き上げた水飛沫に虹が投影されていた。

通潤橋

通潤橋まで戻ったら、また放水が始まるところだった。今度は両側に勢い良く噴き出す水流を、上から横からしっかり撮影することが出来た。本来は管の掃除のために行っていた放水を、最近は観光用に度々行うようになったとかで、この時期の週末の定期放水は正午の1回のみであるが、事前に予約すれば1回5千円で放水可能とのこと。午前中に2回も見られたのは、予約が立て続けに入っていたからなのかな。

一通り撮影も済んだからバス停に引き返そうとしたところで、放水に気を取られて取入口を1枚しか撮影していなかったことに気が付く。またしても急な階段を上り下りすることになるが、帰りのバスまでまだ時間はあったし、そう気軽に来られる場所でもないので、もう一がんばりすることにした。

テラス席

バスで熊本市内に戻り、アーケード街を抜けて、ガイドブックに載っていた「Her Tea」で遅めの昼食。天気が良かったのでテラスで優雅に食事&チャイ。昨日とはうって変わって天気が良いので、疲れていなければ熊本城や水前寺公園に行ってたところだけれど、明日は急な出張が入っているので、無理をせず早めのバスに乗って空港に行って、空席があった早い便に振り替える。出発前に食事をする時間はなくなったけれど、売店でいきなり団子を買って食べるのだけは忘れずに:-)

帰りもSNA運航便に乗って羽田に戻る。浜松町で本屋に寄ってから夜は1時間に1本しかないTXの快速で帰宅。予定より2時間早かった上、改札前のコンビニもまだ開いている時間だったので、随分と楽な帰宅だった。