2006/07/09(日)

昨日はちょいと酔っぱらってしまったけれど、焼酎が主体だったので持ち越し分は全くない。宿を出て駅に向かっていると、かなりの蒸し暑さ。今日の福岡は湿度も気温も高いという予報だが、幸いにも行き先の予想気温は福岡よりも低くなっていた。地下鉄で空港入りして、第1ターミナルでチェックイン。ありゃ、視界不良のため引き返す可能性ありとな。福岡は晴れているのに、現地では霧でも掛かっているのかな。とりあえず搭乗するしかないので、バス連絡でプロペラ機へ。

ベルト着用サインが消えるや、福岡空港や市街地、海の中道、志賀島などを撮影。ほどなく着陸態勢に入ったが、確かに島にだけ低い雲がかかっている。それでも着陸には影響がなかったようで、予定通りに対馬空港に到着。路線バスで厳原(いずはら)の市街地に出て、昼食でも取ろうと思っていたけれど、これといった店が見付からなかったので、持参した軽食で済ませる。

厳原の石垣

平成の大合併により対馬も全島一市の対馬市になったが、中心は南部にある旧厳原町。空港はその北の旧美津島町に位置する。対馬を前回訪れたのは16年前で、夜行の船で北部の比田勝に入ってバスで島を縦断し、厳原を少し観光してから壱岐に渡った。前回と比べると、町の中にハングルを併記した看板が目立つようになっている。そういえばこないだ訪れた根室では、ロシア語をよく見掛けたっけ。旧市街地の石垣を見て回ってから、西のはずれにある万松院へ。ここは対馬の歴代藩主の菩提寺で、日本三大墓所の一つになっているのだとか。藩主の宋氏は平家の末裔で、江戸時代に朝鮮王朝と和平を結び、この寺の本堂が外交の舞台となった~というテープの解説を前回も聞いたかどうか、16年も前だと記憶が定かではない(^^;

郷土料理

金石城跡経由で歴史民俗資料館に行ったら、石綿が見付かったので閉鎖中とのこと。これで一通り見て回ったので、バスで北に向かおうとしたら、生憎出た直後で次は1時間後。バスターミナルは工事中のため仮バス停で、待合室はおろか屋根すらなかったので、近くの日陰で涼みながら時間つぶし。雨の予報が一転して良い天気になったけれど、その分かなり蒸し暑くなっている。でも福岡はもっと暑いのだろうな。ようやくやって来たバスに乗ると、市街地の北側に武家屋敷などが車窓から見えたが、あとのまつり。次に来る機会があれば訪れることにして、そのまま旧美津島町の高浜まで出て、海に向かって少し歩いて、「真珠の湯」で一休み。残念ながら海が見えなかったけれど、汗だくになった後の温泉は有難い。隣のホテルのレストランに入ると、窓から海を眺めることが出来た。郷土料理の「入焼」で早めの夕食。

対馬空港付近

バス停まで戻って、バスで空港に戻る。空港が路線バスの通り道にあるため、地方空港では珍しく飛行機の時間と無関係に空港入り出来るのを利用して、付近を少しだけ散策。空港は高台にあるので、山が連なり海岸線が入り組む対馬の複雑な少しだけ眺めることが出来る。ターミナルビルで搭乗手続きを済ませ、売店で土産を買ってからロビーで搭乗案内を待っていると、福岡からの便が視界不良で降りられない場合は欠航になるとのアナウンス。うーむ、市街地は晴れていても、この辺りだけやっぱり曇っているのは、地形の関係なのか台風の影響なのか。ともあれ心配したところでどうにもならないので、テレビを見ながら待ち続けていると、エンジンの音が響いて福岡からの便が到着。

帰りは窓から壱岐が見えたので撮影すると、すぐに着陸態勢に入る。最終便だったせいか第2ターミナルに到着したけれど、乗り継ぎ時間が定刻でもぎりぎりの20分だったので、一旦外に出ることなくそのまま次の搭乗口に案内して貰えた。羽田には定刻よりも少し早めの到着となったが、つくばエクスプレスの本数が少ない時間帯だったので、高速バスで帰宅。帰ってから今日の最高気温を調べてみたら、対馬が30℃で福岡が35℃だった。