竜舌蘭が開花中との情報を得て、筑波実験植物園へ。開花までに要する年数は竜舌蘭の種類にもよるが、数十年に一度長い花茎を出して花を咲かせてから枯れるので、センチュリープラントの別名もあるらしい。十年以上前に京都府立植物園で実物を見たことがあるが、折角近所で咲いているのならと足を運んだ次第である。早速温室群に向かったが、一番手前の熱帯資源植物温室で咲いていたカミカヤツリ(パピルス)やサルオガセモドキ(エアープラント)の花にトラップされたりする。サバンナ温室に進んでいよいよ対面という直前に、ジャカランダの開花に気付く。以前咲いていなかった方の木に3房咲いていて、結構低い位置だったので通りすがりに気付く人も多かったようだ。もう一方の木の下あたりに紫の花が落ちていたので咲いていたのかもしれないが、天井に届くほど背が高くなっているので、見上げてもよく分からなかった。そしてようやく今日の主目的であるサケリュウゼツランの黄色い花を鑑賞。下の方の花房は枯れ始めていたが、先端の花はちょうど盛りだった。そして隣のアオノリュウゼツランが開花直前で、サケリュウゼツランよりもさらに長い花茎を伸ばしていた。再来週が見頃とのことなので、また来ようかな。
バスの本数が少ない時間帯だったので、熱帯雨林温室に続いて屋外実験植物園も見学。初夏なので花の種類も多く、ノリウツギ、オカトラノオ、カワラナデシコ、ナミキソウなどが咲いていた。ハンゲショウ(半夏生)の群落もあり、花のすぐ下の葉が白く目立っていた。そういえば開花情報によると黒い蘭が咲いているということだったけれど、と帰り際に入口の教育棟で確認してみるとその建物の中となっていた。あれれと探してみると、順路脇のテーブルに3種の鉢が並んでいた。低い位置にあって、しかも小さくて地味な花だったので、全く気が付いていなかった(^^;