2009/04/19(日)

さくらそう展

駅前からバスに乗って、開園直後の筑波実験植物園へ。まずは中央広場にある巨大なシャクナゲ"太陽"が満開の花に覆われているのを観賞してから、研修展示室で開催中の「さくらそう展」を見学。建物の外には日本のサクラソウの品種がずらりと並んでいて壮観。基本的には桃色系統から白までの色となるが、花の形は実に様々で、2色咲きのものもある。建物の中ではヨーロッパのサクラソウ品種や原種の実物が展示されていた。こちらは淡い色合いの可憐な花から、鮮やかな原色の大輪まで、変化の幅はぐっと広がっている。

バックヤード

そして今日は年に一度の「オープンラボ」ということで、バックヤードツアーに参加。圃場と栽培温室の2カ所で開催されていたが、とりあえず定員の少ない方からということで、温室ツアーに申し込む。研究員の案内に従って熱帯雨林温室の通用口から入り、螺旋階段を上がると鉢が所狭しと並べられた温室に出る。温度や湿度環境の異なる3つの部屋が続いていて、さらに低温が必要な小部屋も見学。バックヤードには展示植物の供給、種の保存、研究という3つの役割があるそうで、数千種もある植物全てがそこそこ快適に過ごせる“最大公約数”的な環境を作るのは大変なようである。

ツアーの後は温室内と野外実験植物園を見学。ミツガシワやハルリンドウ、ズミ、イカリソウ、エビネなど様々な色の花が咲いていた。入口の教育棟まで戻ったところで、ちょうど本日最後の圃場ツアーが始まる直前で、まだ申込可能だったのでこちらにも参加。温室の立ち並ぶ研究管理区域に入り、シダやクレマチス、チャルメルソウを中心に見学。今日のオープンラボでは、植物園の北隣にある植物研究棟も特別公開しているので、そちらにも寄ってから帰るつもりだったが、再び教育棟に戻ってバスの時刻を確認すると、10分後か1時間半後かの究極の選択。既に正午を過ぎていて空腹になっていたので、今回は諦めてバスに乗って帰り、家で用意しておいた昼食を取る。

夜は早速、昨日届いたリーデルのグラスを使うために、以前ヨーロッパの空港で買ったワインを開ける。ボルドーは比較的酸味が弱いので、ワインを舌全体に広がらせるグラス形状により、爽やか味が増すというのが能書きだったが、果たしてデカンテーションした後に専用グラスで飲んでみると、値段の割には香りが伝わりまろやかな味に感じた~ような気がする。

栗本薫「黒衣の女王(グイン・サーガ126)」読了