2009/10/17(土)

科学博物館屋上

秋葉原に出て駅構内で散髪を済ませてから上野に移動。公園口から出て国立科学博物館へ。ここに来るのは4度目となるけれど、これまでは特別展ばかりで常設展の方は初めてになる。筑波実験植物園は科博の施設の一つなので、そこで購入した「リピーターズパス」は科博の常設展でも有効なのである。「日本館」地下から入館し、フーコーの振り子の現在位置を確認してから、全球型映像施設「シアター36○」で球面スクリーンに映し出される映像を鑑賞。見終わったところで11時前になっていたので、「地球館」に移動して中2階のレストランで混まないうちに早めの昼食。食後にようやく見学開始ということで、まずは地球館1階で生物の多様性から。続いて2階の科学技術の歩みを見てから、3階の剥製コレクションに驚く。屋上にはハーブ園があって、周囲の景色も見渡せるようになっていた。

跨線道路橋より

エレベーターで地下3階に降りると、そこは物理、宇宙、そして化学がテーマになっていて、担持貴金属触媒やゼオライトも展示されていた。周期表のコーナーには各元素の単体(放射性元素を除く)がずらりと並んでいて、普段化合物として馴染み深い元素でも単体の実物を見るのは初めてのものが多かったりする。地下2階は生物の進化で、古生代から人類までの展示が並んでいたが、恐竜のみ地下1階に纏めてあった。地球館を一通り回った後は、日本館に戻ってフーコーの振り子のずれを確認。既に4時間近くの滞在となり少し疲れていたので、上階の展示はまた今度ということで外に出る。すぐ近くの跨線道路橋からずらっと並んだ線路と上野駅に出入りする列車を眺めてから、DPZの記事で紹介されていた「北山珈琲店」を訪ねてみる。店はすぐに見付かりコーヒーの香りが外まで漂っていたが、名物の「雫」は売り切れという札が出ていたし、今回は別の目的もあるのでパスしておこう。

ムートンロトシルド

JRで品川に移動して、「エノテカウィング高輪店」に向かう。「ウィング高輪ウェスト」というのは何処のことかと思えば、品プリに行く途中に潜る建物のことだったんだね。カフェに入ってグラスワインのメニュー尋ねたら、な、なんと、Château Mouton Rothchild 2001(AOCポイヤック)があるとのこと! グラス1杯で4千円もするけれど、ボトルで買うと何万円もする“五大シャトー”と呼ばれるメドック1級。やっぱり一度は飲んでみたかったので、意を決して注文。ただし未開栓だったので、店の人の薦めでLa Dame de Montrose 2006(AOCサンテステフ)とChâteau Cantemerle 2006(AOCオーメドック)も繋ぎとして注文。どちらも最初は少し硬い感じがしたが、ボルドー左岸らしい力強さと余韻があった。飲みながらケータイで調べたところ、2級のセカンドと5級だった。そして30分経過したところで、いよいよ本命のムートン! 何が凄いってグラスを顔に近付けると、5cm離れていてもはっきりと芳香を感じること。一口飲んでみると舌触りは滑らかで渋みなど微塵も感じさせず、いつまでも余韻が続く。飲むのが勿体ない程の凄さだったので、つまみはオリーブの実だけでゆっくりと味わう。

帰りはアキバのヨドバシに寄って、上階で早めの夕食を済ませた後、ちょこちょこと買い物をしてから帰宅。