2010/05/22(土)

明日は大雨の予報なので出掛けるとしたら今日のうち、ということで土休日回数券の消化も兼ねて東京に出る。秋葉原で乗り換える時、無意識に3・4番線に上がってしまったが、今日は逆方向なのでエスカレーターを乗り直して1.2番線へ。上野で下車して開館時刻直前の国立科学博物館に行ってみると、特別展の入場券売場には既に行列が出来ていた。科博のリピーターズパスを見せたら少しくらい割引になるのかなと思っていたら、常設展との差額を会場入口で精算して入場するとのこと。つまりは600円も安くなるということなんだね。しかも行列に並ばずに直接入口に行けばいいようだったので、次からはそうしよう。

大哺乳類展

特別展「大哺乳類展・陸のなかまたち」は人気が高そうだったので、開催期間の最初と最後や春休みを避けて来たのだけれど、通常の週末でも朝から混雑していた。サブタイトルがあることに今日まで気付いていなかったが、第2弾として「大哺乳類展・海のなかまたち」が7月から開催されることを現地で知る。現在開催中の「陸のなかまたち」は、陸上哺乳類の分類や形態、生態を紹介するのに、骨格や剥製、化石を沢山使っているので見応えがある。例えば寒くなるほど体が大きくなるという「ベルクマンの法則」の具体例として、マレーグマ、ツキノワグマ、ヒグマ、ホッキョクグマの剥製を並べていた。特別展を見た後は、地球館中2階のレストランで昼食を取ってから、常設展のうち前回見残した日本館を見学。

ケシの花

博物館を出て上野駅に戻り、山手線で高田馬場に移動。乗り換え改札を通って西武線コンコースに行ったら、次の急行まで時間があったので「ジューサーバー」に立ち寄る。「大哺乳類展」とのコラボレーションジュースというのもあったけれど、関西人として懐かしいミックスジュースを注文。そういえばこの店は関西発祥だったっけ。ホームに下りて急行本川越ゆきに乗車し、小平で拝島ゆきに乗り換えて東大和市で下車。駅から歩いてすぐの東京都薬用植物園に行って、入園券売場を探そうとしたら無料だった。ジャーマンカモミールの群生に出迎えられて、入口近くの温室を見学した後、屋外の薬草園を歩いて行くと、二重の金網と警報システムで厳重に守られた区画が見えてくる。その中に咲いているが、ケシ(罌粟)の花である。阿片の原料となるケシは法律で栽培が禁止されているが、この植物園では厚生労働大臣の許可を得て特別に栽培しているのである。二重の金網の間には距離があるので、遠くから眺めることになるが、赤や白の花はオニゲシと同じくらい大きいようである。花として鑑賞する分には美しいが、咲き終わった罌粟坊主が持つ意味を思うと複雑になる。金網の外には、ヒナゲシやオニゲシ、アイスランドポピーなど普通に栽培出来るケシ科植物が咲いていたが、それを見るとなんだかほっとしたりする。その他の薬草も、ウスベニアオイ、ジギタリスなど色々と花を咲かせていたので、一通り見ておく。

帰りは終点の西武新宿まで出て、大江戸線都庁前経由で六本木へ。この時期しか見られないもの第3弾ということで、六本木ヒルズ森タワー53階の森美術館で、「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」を鑑賞。改装中のボストン美術館からモネ、ルノワール、ドガ、ゴッホ、エルグレコ、ピカソなどの名画80点が来日中というからには、見逃すわけにはいくまい。米国東海岸にはまだ行ったことがないけれど、美術館巡りのためだけでも行く価値があるかも。追加料金千円で展望台にも入れたのだけれど、さすがに足が疲れていたのでタワーを下りて地下鉄の駅に向かう。日比谷線で秋葉原に移動して、ヨドバシ上階で食事した後、買い物を済ませてから帰宅。