やっぱり今日のうちに出掛けておこう、ということで秋葉原経由で上野に出る。朝早くから花見客で賑わう上野公園の桜を見ながら、開館30分前の東京都立美術館に行ったら、既に50人近くが並んでいた。定刻よりも少し早めに開門となり、「エル・グレコ展」の会場に向かう。桜が満開だからというだけでなく、開催期間が再来週までなので、これ以上遅くならないうちに来たかったのである。既にチケットは用意していたので入口に直行し、オーディオガイドをパスしたので、わりと先頭に近いところで鑑賞することが出来た。幾つかの作品は既に目にしているはずなのだけど、画風が確立する初期の頃から、晩年の大作までが集まっているのが凄い。最上階の売店を通ってエスカレーターを降りると出口となるが、“もう一度鑑賞する方はこちら”の案内があったので、順路の最初に戻って一通り見直す。この時間になるとそれぞれの絵の前に人集りが出来ていたが、二度目なので遠くから眺めるだけにしておく。
桜を眺めながら上野大仏経由で、不忍池を回って、旧岩崎邸庭園まで歩く。 名前だけは聞いたことがあってもどこにあるか知らなかったが、上野の桜の名所の一つとして紹介されていたので、来てみたのである。建物の一部が改修工事中だったが、洋館と和館の大部分は見ることが出来た。庭園に出ると桜の木は２本だけだったものの、どちらもかなり大きな木で見応えがあった。上野駅まで戻るのは遠かったので、上野御徒町から銀座線で三越前に移動し、いつものようにフォートナムメイソンで昼食を取ってから茶葉を購入。
午後は地下鉄を乗り継いで新宿御苑へ。丸ノ内線を降りてから入口まで少し離れているのだけど、駅のすぐ近くに臨時入口が出来ていた。行列に並んで手荷物検査を受けてから入園。公園で保安検査？と驚いたが、アルコールの持込がないかのチェックだった。園内の桜は満開で見事だったけど、人の多いこと。そして昼過ぎまでは晴れの予報だったのに、空は雲に覆われているので、淡色の花の撮影にはちょっと残念。こういう日は花色の濃い品種の方が写真映えするかな。以前来た時はまだ工事中だった温室を見学した後、園内の桜を一通り見てから外に出る。若干円高になったということで、秋葉原で外貨を少しだけ購入してから帰宅。
ジョージ・Ｒ・Ｒ・マーティン「剣嵐の大地」読了
