2013/06/15(土)

つくばエクスプレスで南流山に出て、武蔵野線に乗り換えようとしたら、西船橋方面は10分近く遅れていた。ホームで暫く待ってようやくやって来た京葉線直通列車に乗って、葛西臨海公園で下車。とりあえず駅前で食事をと思ったら、店がほとんどなかったので、最初に目に付いたファストフード店で済ませる。

ジャノメコオリウオ

探した時に限って案内表示は見付からず、少し迷いながらも葛西臨海水族園に到着。入口にあるレストハウスを通り越して、少し行った所に券売所があり、さらに奥に進むとようやく噴水池に囲まれた本館が見えて来る。建物に入ってすぐエスカレーターで下ることになるが、案内状はエントランスホールが3階ということになっているようである。2階にあるサメとマグロの大水槽を見てから1階に進むと、世界各地の海をテーマにした小さな水槽が並んでいる。その先には深海、北極・南極海の水槽があり、そのうち南極水槽で飼育されている「ジャノメコオリウオ(蛇目氷魚)」を見るのが今回の主目的である。赤血球を持たず、無色透明で凝固点の低い血液を持っているのが特徴で、英名はアイスフィッシュ~というと中島みゆきの「アイス・フィッシュ」を連想するが、実際のコオリウオには歌詞に出て来るような“氷の鱗”どころか普通の鱗さえ殆どないので、どうやら想像上の生物を歌っているようである。つい先日までジャノメコオリウオの稚魚を公開していたのだけど、既に期間終了となっている。

その先は渚を再現した水槽の横を通って、順路は屋外のペンギンプールに出たので、もう終わりかと思いきや、再び館内に戻って「海藻の林」、小笠原、伊豆七島、東京湾の水槽と続く。そして最後に海鳥のプールがあり、エトピリカとウミガラスという合唱曲「海鳥の詩」でお馴染みの鳥がいたので驚く。館内はこれで終わりだけど、その後外に出て園内の林の中を経由して、渓流や池沼を再現したエリアを通ってから外に出る。これだけ広い展示場所があるので、“水族館”ではなく“水族園”と名乗っているんだね。

夢の島熱帯植物園

京葉線で隣の新木場に移動して、久々に「夢の島熱帯植物園」を訪れる。目的は勿論ジャカランダで、屋外の木は枝先にぽつりぽつりと咲いていた。聞くところによると、昨年よりは花が多いらしい。温室内も一通り見学してから駅に戻り、りんかい線で大井町に出て、京浜東北線に乗継いで蒲田で下車。ここでも環八通りにあるジャカランダが目当てで、目印となるガソリンスタンドは閉店になっていたが、道路脇の大木は健在だった。こちらも枝先にそこそこ咲いている。蒲田から京浜東北線で都心に行こうとしたら、沿線葛西のため運転を見合わせ中。そこで急きょ予定を変更して、東急多摩川線と東横線を乗り継いで渋谷に出る。副都心線の駅として利用したことはあるけれど、東横線としては初めてである。折角ここまで来たのだからと、ヒカリエ8階で開催中のDPZの写真展「インド」を見学。先日訪れたベトナムのホーチミンは“アジアの活気”を絵に描いたような街だったけど、インドは活気にさらなるエキゾチズムが加味されている感じ。撮影者の編集部安藤さんはずっと来客対応中だったので、挨拶はせずそのまま退出。

ブイヤベース

夕食は神田にある“マルセイユ”の名を冠した店に入る。まず第一に禁煙で、グラスワインの種類が選べて、なおかつ駅から近いという条件でヒットした店だったけど、料理もワインもなかなか良かった。注文したグラスはその時出ている料理に合わせて、プロバンスのロゼ(泡)、ブルゴーニュの赤と、コート・デュ・ローヌの白。マルセイユ現地では食べ損ねたブイヤベース(bouillabaisse)にも初挑戦。食後は近くのコーヒー店で少し休憩してから帰宅。京浜東北線は約40分で運転再開になった後、信号故障で再び4時間近く停まっていたことを後から知る。