2013/12/22(日)

思ったよりも天気がよさそうだったので、早めに宿を出て泊港に向かい、昨日のうちに予約しておいたチケットを購入して、高速船「クイーンざまみ」に乗り込む。波は高めだったが、それ程大きく揺れることもなく、座間味島経由で阿嘉島に到着。泊を出航した時には曇っていたけど、慶良間に来ると晴れ間が見えるようになっている。まずは自転車を借りようとレンタルショップに行ってみたら、店には誰もいなくて掲示の携帯電話に掛けても繋がらない。仕方がないので歩いて回ることにする。

ケラマジカ

阿嘉集落を抜けて、天城(あまぐすく)展望台からの景色を眺めた後、島中央部に続く山道を歩く。途中で前方に何かの気配を感じて見てみると、結構大きな動物が。思わず足を止め、えっ、何?と驚きつつ、ようやくケラマジカ(慶良間鹿)であることを認識。こちらの様子をうかがっているものの、すぐには逃げ出さないようだったので、そのままカメラを取り出して望遠側で撮影。再び歩き出すと当然ながら逃げたけれど、自転車だったらこちらが気付く前に姿を隠していたかも。後から調べてみると、天然記念物のケラマジカは300年前に薩摩から持ち込まれたもので、現在の生息地は阿嘉島、慶留間島、外地島および屋嘉比島に限られるとのこと。続いてケラマツツジ(慶良間躑躅)の花も見掛けたけれど、道端に並んでいるので間違いなく植栽なのだろう。

後原ビーチ

中岳展望台に登ってみると雲が結構多かったけれど、どんよりと曇っていた7年前の前回よりはずっと良い。夏場だともっと鮮やかな風景になるのだろうけど、その分ここまで歩いて来るのが大変そう。持参したゼブラパン(巨大なピーナッツバターサンド)を食べた後は、そのまま島北部の後原(くしばる)展望台まで歩き通す。さっきよりも雲が少なくなっていて、北側に晴れ間が広がっていたので後原ビーチにも降りてみる。見渡す限りの景色は光と影で斑になっていたが、暫く待っていると太陽付近の雲がなくなったので、ここぞとばかりに写真撮影。この季節にこれだけ晴れていればかなり上出来だろう。

慶良間空港

阿嘉集落に戻り、阿嘉大橋を渡って隣の慶留間(げるま)島へ。ここから先は比較的平坦な道が続くので、自転車と徒歩の差を感じてしまう。東岸沿いの道を歩き、南端にある慶留間集落には入らず、慶留間橋を渡って外地(ふかじ)島に入る。坂道を登った先にあるのが慶良間空港。チャーター便も飛ばなくなってひっそりとしているけれど、今年になって一時的に就航していたことを後から知る。外地展望台から滑走路や周辺の島を眺めた後、慶留間島に戻って高良家住宅を見学。一通り観光を終えて阿嘉港に戻った時点でも、ニシ浜まで行って帰るだけの時間は十分残っていたのだけど、かなり歩き疲れたので船が来るまで待合室で休憩。再び曇ってきたので、頑張って行ったところで景色は今ひとつだろうし。

座間味経由の高速線で那覇に戻り、宿の近くで夕食。宿に帰ってテレビを見ながら、ツイッターで「夜会工場」関連のつぶやき。今夜の千秋楽をもってネタバレ解禁ということで。