2014/07/05(土)

燭台大蒟蒻

筑波実験植物園でショクダイオオコンニャクが開花中というニュースを聞いて、これは行かねばなるまいということで、朝8時過ぎの初バスに乗車。普段より30分早めた開園時間の10分前に到着した時点で、既に100名近く並んでいた。開園後はコンニャク観賞用の一方通行の順路を辿り、2階から熱帯雨林温室に入る。温室内の通路を歩くと、眼下にショクダイオオコンニャクの花が見えてくる。階段を降りて、ようやく近くから鑑賞。一昨日に咲き始めて少し縮んだらしいけれど、花の集合体としては世界最大で2メートル半を越えている。独特の臭いで昆虫を呼び集めるとのことだが、開花後暫く経つせいか傍まで行っても感じることはなかった。「コンニャク付近には立ち止まらないでください」という、文字にしたら不思議な感じがする掛け声を聞きながら、人の流れに乗って巨大な花を撮影。まだ朝早かったので、近くにはサガリバナが咲き残っていたけれど、気付いた人はどのくらいいるだろうか。

ゴボウの花

熱帯雨林温室を出て、付近の水生植物温室や、熱帯資源植物温室、サバンナ温室も見学。ジャカランダの開花時期はだいぶ過ぎているので、今年咲いたかどうかは不明。屋外の水生植物、砂礫地植物、産地草原を回ると、スカシユリ、オカトラノオ、ハンゲショウ、カワラナデシコ、カライトソウなど初夏の花が色々と咲いている。有用植物の区画では、ベリー類の他ゴボウの花も咲いていた。アザミによく似た花だけれど、属は違うらしい。一通り見終わったところで、次のバスまで1時間もあったので、歩いた方が早いということで、そのまま徒歩で帰宅。

国内でショクダイオオコンニャクが咲くこと自体が珍しいけど、通常7年に1回しか咲かないと言われているのに、今回は僅か2年で咲いたので関係者も驚いているようである。そういえば前回開花したのはいつだったっけ、と調べてみると2012年の5月25日(金)となっている。あれ、これなら翌日の土曜に何故見に行かなかったのだろう~と思ったら、その日は北アイルランドのベルファストに滞在していたのだった。