2017/06/30(金)

美瑛町役場

AirDo運航便に乗って、小雨の羽田を飛び立ち、晴天の旭川空港に降り立つ。気温は25℃を超え、思っていたよりもかなり暑い。空港ターミナルで暫く待ってから、ふらのバス「ラベンダー号」に乗車。わずか十数分で美瑛に到着するが、連続停車する「美瑛」と「美瑛駅」が別のバス停というのはややこしい。観光案内所「四季の情報館」で明日のバスの予約をしてから、荷物をロッカーに預けて美瑛町役場まで歩く。目的は併設の「四季の塔」で、エレベーターで展望室に上ると、周囲の景色は勿論、十勝岳連峰や大雪山まで見渡せる。

白金青い池

駅前に戻って、時間調整をしてから道北バスの停留所に行くと、既に長い行列が出来ていた。こちらの停留所名は「美瑛駅前」なのに、駅から微妙に離れた場所というから、さらにややこしい。旭川始発のバスに乗ると、座席が多いタイプの車両だったので、なんとか全員が着席出来た。美瑛の市街地を抜け、ひたすら南東に向かって走り、約20分で「白金青い池入口」に到着。駐車場横の歩道を奥に進むと、林の中に青い池が見えてくる。MacOSのデスクトップピクチャに採用されたことで有名になった池は、鮮やかな水の色と立ち枯れた木が作る景色が印象的で、現在では多くの観光客が訪れる名所となっている。岸が直線なのは人工池だからなのだけど、ため池のような用途があって作られた訳ではない偶然の産物で、十勝岳噴火による災害を防ぐために作られた堰堤の一つに、水が溜まって木々が立ち枯れたものらしい。水酸化アルミウム等のコロイドによって、独特の青緑色を呈しているが、今日は青空が写り込んでいるため、緑がかった水面は一部だけになっている。違う季節や違う天気の時に来ると、また違った表情になるのかな。

白ひげの滝

帰りのバスを待つ長い行列を横目に、道道沿いの「白樺遊歩道」を歩き始める。1キロほど進んだところで、標識に従って森の中に入ると、急に風が涼しくなって不動の滝の前に出る。小さな流れでも落差が結構あるのだけど、最近倒れた思しき木が覆い被さっている。遊歩道をさらに歩き続けると、終点の白金温泉に出る。道の向こうにずっと十勝岳連峰が見えているのだけど、木々で視界が遮られてなかなか全貌が見えない。到着前に立て続けにすれ違った集団から青い池までの所要時間を聞かれたが、約30分と答えた時の反応が真逆で、片方は「じゃあ行ってきます」でもう一方は「そりゃ無理だ」だった。一旦宿の前を通り過ぎて、白ひげの滝を見に行く。美瑛川に架かるブルーリバー橋からはるか下方を見やると、岩の間から流れ出た白い水流が、幾筋にも分かれて川に注いでいる。この辺りでコロイドを含んだ川の水が、下流で青い池を形成しているとのこと。宿にチェックインした後は、混雑を避けるため先に食事を済ませてから、温泉を利用。