2019/02/09(土)

朝食時間に下のフロアに降りると窓の外は雪。とりあえず東京入りすることしか考えていなかったけど、今日の昼間はどうしようか。外は寒いし交通も乱れて来るだろうから、あまり動き回らない方がいいのかもしれないと思いつつ、どこかで時間つぶしをしなければならないのは確か。刻限より早めにチェックアウトして外に出たら、雪は止んでいて植え込みに薄っすらと残っている程度。ホームで電車を待っていたら、反対側に黄色い京急車両が入って来たけど、上下線の間の柱が邪魔をしてちゃんと撮影出来なかった。乗り換えの日本橋で荷物を預けようとしたら、工事中でロッカーが見当たらなかったが、駅員に確認したら反対側のエリアにあった。着込んでいるところになんだかんだで動き回って、すっかり暑くなってしまったので次に乗った銀座線の車内で一旦セーターを脱ぐ。

東京国立博物館

上野に到着して、公園内を突っ切って旧博物館動物園駅の前に行ったら、整理券待ちの列は交差点の反対側で、しかも何重にも折り返していて分かり辛く、最後尾に就くまで時間を要してしまった。上野に来るまでにも少々手間取ったこともあり、かなり出遅れてしまった感があるが、午後1時過ぎの整理券を入手することが出来た。結果的に寒い中を長時間並ばずに済んだし、入場指定時間も午後一番となったから、かえって都合が良かったのかも。ということで、午前中はすぐ近くの東京国立博物館で過ごすことにする。まずは本館入口のロッカーに荷物を預けてから、1階と2階の展示を見て回る。途中で庭園を見下ろすテラスに出たら、雪が降りしきっていたので驚く。渡り廊下を通って平成館の考古学展示室に立ち寄ってから、本館に戻って残りの展示を見学。当日なら再入場は可能となっていたけど、さすがに昼になっても0度近いというこの寒さの中、食事のために外に出る気はしなかったので、構内のレストランで早めの昼食。ランチメニューから魚を選択して、混雑し始める頃に店を出る。

旧博物館動物園駅

一時は銀世界となったものの、雪は止んで積もった雪も大方融けていた。続いて東洋館を見学。前回来た時は改装工事中(2009年6月~2012年12月)だったので、今回が初めてとなる。複雑なフロア構造に戸惑いつつ、アジア各地からの展示を一通り見た後も、少しだけ時間が残っていたので、法隆寺宝物館を足早に見学。博物館を出た後は、旧博物館動物園駅に戻って外観を眺めてから、整理券を提示して旧駅舎に入場。1997年に休止となり2004年に廃止となった京成本線の駅だが、11月~2月の金土日限定で、アートスペースとして特別公開中。「アナウサギを追いかけて」という題名の通り、入り口に巨大なアナウサギのオブジェがあり、床に一部めり込んでいる。階段を降りた先の踊り場は、窓口や洗面所があったスペースで、動物の骨格を使ったアートや、キノコのぬいぐるみを環状にフェアリーリング(?)などが展示されている。そこから先の旧ホームへと続く階段は、途中のガラス戸に遮られているので、ガラス越しに覗くだけ。そのガラスに寄せ書き出来るようになっていたが、定期的に消している模様。展示空間としてはそれ程広くないので、15分ほどの滞在で外に出る。

旧東京音楽学校

東京国立博物館の片隅にある黒田記念館のカフェに入って少し休憩してから、記念館2階の展示室で黒田清輝と師匠の作品を鑑賞。続いて道の反対側にある旧東京音楽学校奏楽堂を見学してから、地下鉄で日本橋に戻って荷物をロッカーから取り出し、昨日とは違う宿にチェックイン。午後も雪景色が続いているようなら、どこかの庭園に行こうかなと思っていたのだけど、上野公園でもすぐに融けていたので止めておく。部屋で休憩しながら運航状況を調べたところ、今日乗る予定だった飛行機は70分以上遅れで、その次の便は欠航、そしてその次はほぼ定刻通り、と便によって明暗が分かれていた模様。

再び雪が舞う中を出掛けて、地下鉄で赤坂に移動。隣のビルのカフェで軽く食事してから、ACTシアターで「夜会」。相変わらず混雑していたものの、今日は早めに入場したので、ゆっくりとカクテルを飲むことが出来た。「夜会」も2回目ともなると、台詞や動作、歌詞や歌い手など、あちことに意味を持たせているというのが良く分かる。終演後は別のカフェに寄ってから宿に戻る。深夜だったので夜食は我慢してサングリアを注文。気温は昼間とあまり変わらないのだけど、風も強くないので夜としてなら極端に寒いという程ではない。