2019/04/04(木)

チューリップはトルコ原産で、園芸種もトルコ発祥で、トルコ共和国の国花にもなっている。オスマン帝国時代にも栽培が盛んで、文様としても好まれた~というところまでは知っていたけど、実はトルコでは花の名前にも深い意味があるということを、今回の「トルコ至宝展」で初めて知る。チューリップのことはトルコ語でラーレ(lale)というのだけど、オスマン帝国で使われていたアラビア文字で表記すると、lam, alif, lam, haの4文字となる。この順番を入れ替えてalif, lam, lam, haと綴ると「神」となり、逆順にha, lam, alif, lamと綴るとトルコの象徴である「三日月」となるのだとか。laleなのに何故hを表すhaが使われているのかと調べてみたところ、どうやらペルシャ語lalehからの借入語で、語尾の黙字のhもそのまま綴っていたからのようである。