2019/06/15(土)

霧の錦沼

宿をチェックアウトして、一旦バスターミナルに行ってロッカーに荷物を預けてから、温泉街に戻ってツアーの受付カウンターへ。手続きを済ませて、ガイドの運転する車に乗り込む。足寄町との境となる峠を越えて、冬季は閉鎖される脇道に入ると、出発時には薄日が差していたのに、霧が深まって急に視界が悪くなる。途中にある錦沼を見学したが、褐鉄鉱の色を錦にたとえたのだとか。水辺にはエゾイソツツジが咲いている。

湯の滝

続いてオンネトーの湖畔に出て、木道を少し散策。オンネトーは青い湖面で知られているが、錦沼からの水が流れ込むあたりは緑色になっている~と言われても、この天気ではよく分からない。湖岸の展望所は団体客で混雑していたので後回しにして、南側の駐車場に向かう。車を降りて遊歩道を歩いて、湯の滝を目指す。途中でクマゲラに遭遇。止まった場所は遠かったけど、なんとか望遠レンズで撮影。遊歩道の終点にある湯の滝は、その名の通り温泉水が幾つもの細流となっている。手を浸けてみると水は暖かいが、微生物によって生成されるという酸化マンガンが沈殿している。放流された熱帯魚を駆除するため通した排水パイプが、今でも残ったままになっている。近くの東屋で休憩していると、芝地にセキレイが降りて来たので、逃げないうちに撮影。帰り道ではヤマオダマキやギンリョウソウを見掛ける。

オンネトー

先程は通過した展望所に立ち寄ったが、晴れていれば見えるはずの雌阿寒岳は全く見えない。それでも雨はほとんど降らず、念願のオンネトーにようやく来られただけでもよしとしよう。以前は阿寒湖温泉からオンネトーに向かう季節運行の路線バスがあったみたいだけど、現在は公共交通で行くことは出来なくなっている。前回来た3年前の秋に現地発ツアーがあるのに気付いて申し込もうと思ったら、連休で出遅れたようで既に満員。今回は催行会社が変わって、オフシーズンだったこともあり、ようやく来ることが出来たのである。

ユクオハウ

阿寒湖温泉でツアー終了となり、アイヌコタンで昼食。折角なのでアイヌ料理の店に入って、ユク・オハウ(鹿汁)を注文。夕方のバスまでかなり時間があるけれど、天気はそれ程良くないので、湖岸のエコミュージアムセンターを再訪。今回も遊歩道を辿って湖岸のボッケ(泥火山)まで往復。途中で咲いていたキンポウゲ科の花は、エゾレイジンソウであることが分かったけど、その他の白い花は同定できず。温泉街の入口にあるパン屋のイートインで休憩した後は、時折霧雨が降るようになったため、早めにバスセンターに戻って時間待ち。

午後4時発のバスに乗って、空港経由で釧路市街地に出る。終点の釧路駅前で降りて、近くの宿にチェックイン。とりあえず明日の状況を確認したら、単に雨が降るというだけでなく、低気圧の接近により道東は荒れるという予報になっている。飛行機も振替の対象となっていたので、明日の予定をキャンセルしてから、早い便に予約変更。夜は店を探すのが面倒なので、例によってコンビニで軽食を調達。遅い時間になったせいか、かなり肌寒くなっている。