ペーパータウン（著作権対策として地図に記載された架空の街）のことは聞いたことはあったけど、ヌル島（緯度経度ともに０の架空の島）は初耳だった。ギニア湾の街灯地点には陸地はないのだけれど、パブリックドメインの地図に形式的に設定されているらしい。
今夜のワインはJermann Pinot Grigioの2020年。"grigio"はイタリア語で「灰色」なので、ピノ・グリージョ（pinot grigio）はフランスでいうところの、ピノ・グリ（pinot gris）のことになる。産地であるフリウリ＝ヴェネツィア・ジュリア州は、イタリア北東端の州だけど、“ヴェネツィア”という名前が入っていても、水の都ヴェネツィアがあるのは隣のヴェネト州なのでややこしい。なんでもローマ帝国時代のウェネティア・エト・ヒストリア（Venetia et Histria）行政区を、19世紀にヴェネツィア・エウガネア（Venezia Euganea）、ヴェネツィア・トリデンティナ（V. Tridentina）、ヴェネツィア・ジュリア（V. Giulia）の３つに分けたのが始まりらしい。トリデンティナは現在のトレンティーノ＝アルト・アディジェ州にほぼ相当し、エウガネアは現在のヴェネト州とフリウリ地方に相当。そしてジュリアは現在イタリア、スロベニア、クロアチアに分かれていて、イタリア領ジュリアとフリウリ地方を合わせて一つの州にしているらしい。
