2023/06/21(水)

昔、理科で習った火成岩の一種「かんらん岩(peridotite)」というのは、漢字で書くと「橄欖岩」になる。主成分は「かんらん(橄欖)石(olivine)」になるが、これは漢字名、英語名とも石がオリーブ色をしていることに由来。「カンラン(橄欖)」というのは、本来カンラン科の植物のことを指すのだけど、見た目が似ていて油が取れることから、植物学的には無関係なはずのオリーブ(モクセイ科)の訳語として「橄欖」が充てられたという経緯があるらしい。因みにキャベツやハボタン(アブラナ科)の別名に「カンラン」というのがあるけど、こちらは漢字だと「甘藍」になる。そして東洋ランのカンラン(ラン科)は、「寒蘭」と書く。