2024/01/15(月)

アイスランド噴火で報道されたグリンダヴィーク(Grindavík)の他、首都レイキャヴィーク(Reykjavík)やケプラヴィーク国際空港(Keflavík)など、アイスランドには“ヴィーク”という地名が多いなと思って調べてみたら、アイスランド語で"vík"は「入り江」を意味するらしい。これは古英語の"wic"(村、入り江)が同語源で、ガトウィック(Gatwick)やグリニッジ(Greenwich)のように、地名の語尾"-wick""-wich"として残っている。さらにドイツのブラウンシュヴァイク(Braunschweig)の語尾も同語源らしい。これらの語はラテン語の"vicus"(近隣、村)が語源で、ゲルマン語に入ってから「入り江」の意味にもなったようである。因みにフランス語の"voisin"(近隣の、隣人)や英語"vicinity"(近所、近接)は、ラテン語"vicus"の派生語に由来しているのだとか。