2024/04/23(火)

フランス語では疑問符の前にスペースを入れると聞いて、手持ちのテキストを確認したら確かにスペースが入っていた。感嘆符やコロン、セミコロンの前や、引用符の前後も入れるらしい(流石にピリオドとコンマの前には入れない)。そしてフランス語の引用符は“ギュメ”と呼ばれる屈曲型なので、英語の"He asked me, ‘What is this?’"に相当する表現は、"Il m'a demandé : « Qu'est-ce que c'est ? »"ということになる。因みにドイツ語の引用符は曲線型だけど、左側は下に来るので、"Er fragte mich: „Was ist das?“"となる。そしてスペイン語はフランス語に似ているけれど、スペースは入らず倒置疑問符を使って、"Me preguntó: «¿Qué es esto?»"となるようである。

スペイン語の疑問文は"¿Cómo está?"のように、逆疑問符(倒置疑問符)を使って文の前後を挟んでいる。由来を調べてみたところ、1754年に正書法で定められたもので、当初は長い文の先頭に置くことになっていたらしい。スペイン語は主語代名詞を通常使わず、疑問文を語順で表すことが出来ないことから、疑問文であることを文頭から明確にするためだったようである。ただし“長い文”の基準がなくて曖昧だったため、1870年になって全ての疑問文で逆疑問符を使うことにしたのだとか。Me preguntó: «¿Qué es esto?» のような場合は、文の途中でも疑問文が始まる位置に逆疑問符を置くことになっている。そして感嘆文でも"¡Hola!"のように逆感嘆符を使って前後を挟んでいる。