1999/11/01-05

イギリス滞在第1週目。滞在地のレディング(大きな街だが「市」ではないとのこと)は古い街並みも残る街で、終わりかけだったものの紅葉も楽しめた。訪問先の大学も広いキャンパスを誇り、行き帰りや研究室・食堂からの眺めも素晴らしかった。ただ出発前の日本の陽気と比べたらずっと寒く、週末を目前に風邪をひいてしまった。

海外到着直後はいつも、お金の種類を覚えるまでが一苦労。イギリスでは硬貨が「1・2・5・10・20・50ペンス」「1・2ポンド」と8種類もあり、紙幣も「5・10・20・50」の4種類にお目に掛かったが、これ以上の高額紙幣があるかどうかは不明。最初はわからないからとにかくお札で支払い、慣れてきたところで小銭を使おう―としてもなかなか焦るとパニクってしまい、結局お札を出すハメに。かくして増殖する小銭の恐怖。幸い大学構内に飲料の自動販売機があったので、積極的に消費する。

イギリスで驚いたのが、コンセントのサイズがやたらと大きいこと。家庭用のものが7cm四方で厚さ2cm近いシロモノを差し込むので、テーブルタップもかなり巨大である。これだけ普及しているものの規格を変えるのは不可能に近いから、仕方がないといえばそれまでだけど。また電灯のスイッチも、「下げたら点灯」だったので最初は戸惑う。

イタリアに比べたら商店の営業時間は長かったが、それでも日本と比べたら閉まるのが早い。特に日曜日の営業が許可されてから日も浅く、開いている時間も6時間程度。

ただ道路は日本と同じく左側通行なので、横断する時に確認する方向が日本と同じ。さらに大きな道路の交差点を横断する際には、安全地帯がこまめに設けてあるので、焦って渡る必要がないのは歩行者にとって楽。

バスは区間制の先払いなので、乗るときに行き先を告げる。車内アナウンスもないので、降りる停留所の名前と場所を記憶しておかねばならないようだ。