2000/09/14(木)

ウトロのバスターミナルからの観光バスの乗客は6名。最初に訪れた知床峠は霧の中。それでも時折風で霧が途切れ、ひねこびたナナカマドやダケカンバ、羅臼岳も垣間見ることが出来た。海岸沿いの道に戻り、砂利道に揺られながら知床大橋へ。そこから先の林道は通行止めなので、半島北岸(オホーツク海側)の“地の果て”になる。少し戻ってカムイワッカ川のところでバスは停車。ここからは希望者のみが湯の滝を目指すことになるが、予想以上に道は険しかった。というか、山道をゆくのではなくて、まさに川の中を遡るのである。車内で購入した足袋に履き替え、緑色に染まった川床をひたすら上流へ。途中何回か滝を越えることになるが、こんなところを帰りは降りられるのかと不安になりつつも、ひたすら上流へ。次第に水温が高くなる川を遡ること数十分、ようやく写真で見覚えのある滝壺に到着。酸性につき飛沫が目に入るのが痛いのが難点だが、雄大な景色と丁度良い湯加減で極楽極楽(^o^)

しかし問題は帰りなのであった。ただでさえ滑りやすい岩場で下りは大変なのに、折悪く雨が本格的に振りだし、濡れた服に当たる風も冷たい。せめてもの救いは水温が低くなかったこと。なんとか滑落しないように気を付けながら、予定時間までにバスに戻ることが出来た。

次なる目的地は知床五湖。原生林の中の湖ゆえ、普段は湖水が綺麗であることは想像に難くないのだが、雨続きなので残念ながら水は濁っていた。訪れた時も雨がぱらついていたので、一湖と二湖のみを眺めてから引き上げる。再び雨脚の強くなる中、バスはウトロ温泉ターミナルに戻り、すぐさま路線バスに乗り継いで知床斜里駅へ。予定より早く到着したものの、網走方面の接続は悪く、約2時間待ち。雨に煙る釧網本線で網走入りして、駅前の宿にチェックイン。