2001/05/06(日)

朝食は「和洋バイキング」だが、こういった場合大概和食の方が品揃えが多く、洋食党にしてみれば、品数は通常の「洋朝食」とさして変わらない。好きなだけ取れるといっても、同じ品ばかり沢山食べるのも、ということで手間が掛かる分だけ損した気分...

8時半の快速「ばんだい1号」で会津若松に引き返し、会津鉄道の会津田島ゆきに乗り換え。会津若松には7年前にも訪れているが、この時は乗り継ぎの都合上1時間の滞在で、城を外から眺めただけで終わりだった。そして今回は改札を出る時間さえなかった。ラーメンで有名な喜多方も遠くはないので、またいつか来てみたい。

今日も一日ひたすら乗り続けるのが主目的ではあるが、やはり可能な限りは観光してみたい、ということで「塔のへつり」駅で下車。変わった名前に興味を覚え、ネットで調べてみたら川沿いの急崖の景勝地のことだと判明したので旅程に入れたのである。駅からは徒歩3分の距離。崖は高くなかなかの圧巻。吊り橋を渡り、崖の中腹に切れ込んだ歩道を辿る。荷物を駅に預けるつもりだったのだが、山小屋風の待合室しかなかったので、大荷物と土産とカメラを持ったまま歩くのはちょいとスリリングだったが、幸い道幅もそんなに細くはなく、足場は安定していた。藤の名所らしいが、山地ゆえ咲くのはもう少し先のようだ。

駅に引き返して次の列車に乗ると、連休最終日だけあって2連のディーゼルカーはかなり混雑。以前は会津若松から山奥に向かうローカル線だったが、今や野岩鉄道を介して東武鉄道経由で東京と直結しているのである。会津田島からは電化区間になり、ここで東武直通列車に乗り換えで、電車は4両編成だったが、この駅からの乗客も多かったので、半分近い乗車率。会津鉄道から野岩鉄道に変わる会津高原駅で時間調整のため半時間停車。トンネルが多い野岩鉄道を走り抜け、新藤原からは東武鬼怒川線。次の鬼怒川公園駅で下車して、公共の外湯「岩風呂」を利用。1時間後の列車は満員で、駅に停まるごとに乗客が増えてゆく。下今市で日光線に乗り換え東武日光へ。日光へは10年前に訪れ、東照宮と中禅寺湖、華厳の滝を巡っているので、今回は純粋に乗り残しを作らないための短距離往復乗車。ということで次の「特急接続」列車で下今市に引き返して、特急「きぬ128号」に乗り込む。さすがに上り特急は軒並み満席で、指定券を持たない乗客が集中する快速が混雑している模様。近年投入された車両「スペーシア」は、その名の通り快適空間で、座席もなかなか豪華。背もたれ上部のヘッドレストは耳を覆うような格好になり、BGMが流れてくる仕組み。不要だから切ろうとしても、チャンネル選択と音量スイッチしかない。やむなく音量を最小にしたが、曲が変わるたびにリセットされてしまった(-_-)

下今市から複線になっても、しばらく山里を走っていたが、だんだん町が開けてきて群馬市街に突入。伊勢崎線と合流して北越谷からは民鉄最長の複々線区間。大幅に改良された北千住を過ぎると複線に戻る。終点の浅草で地下鉄に乗り換えて上野から再びJRへ、東京から新幹線で大阪に戻り、午後11時に帰宅。2日連続で10時間以上の乗車。4日間の合計だと30時間以上。いくら乗るのが目的とはいえさすがに疲れたな...