2001/06/01(金)

出掛ける前に念入りに水やりをする。なにせ雨がちだった長期予報を気合いで晴れ側にシフトさせたものだから(笑)

大阪空港から宮崎ゆきに搭乗。特割でも15,500円、早朝なら12,000円の路線で、全国1万円均一のバーゲン運賃(「超割」)を使っても遠距離路線ほどのお得感はないけれど、この時期に宮崎に行くことが目的だったから、いい機会なのであった。そうかこれが噂の“すっちーさんとお見合い席”かぁ。確かに足許は広々だけど、テーブルは簡易型になるし、壊れ物や小さな手荷物を置くべき“前の座席の足許”がないのがちと不便だった(^_^;)

宮崎空港のターミナルを出ると、ブーゲンビリアやフェニックスで“南国”が演出されていた:-) JRの宮崎空港線はロータリー横に高架で乗り入れている。宮崎行き普通列車は485系特急車両の「レッドエクスプレス」。さすがにグリーン車は回送扱いなのかな。予定より一本早い日南線下りに乗れることが判明したので、次の田吉で下車。向かい側ホームにすぐに列車がきたので、もう日南線がと一瞬錯覚したが、783系「ハイパーサルーン」は非電化区間には入れないちゅうの。「鉄」でも一瞬迷うぐらいだから、そうじゃない旅行者はもっとびっくりした模様。扉の前に立っても開かないし、行き先表示もあまり判りやすいとはいえないし。「日南線はこれじゃないんですか」「これは回送列車で、志布志ゆきはその後に来ます」と無人駅で案内係。

快速列車に乗り青島で下車。駅前広場の地図で場所を確認してから、海岸方面に向かって10分近く歩けば「県立青島亜熱帯植物園」に到着。あれ、入園無料だったんだ。さぁ、今回の最大の目的のジャカランダ(ノウゼンカズラ科キリモドキ属)は咲いてるかな~と10メートルも進まないうちに、視界上方に紫の花が! 駆け寄ると温室脇に一本だけだが立派な樹が青紫に染まっていた(^o^) 早速激写。なにせ「夜会」Vol.10?海嘯?で歌われた「紫の桜」はこの花を指すと言われていて、それと知らず通販で取り寄せた苗を育てていたけれど、花が咲くまでに10年以上掛かる上、暖地以外では難しい、ときたものだから、是非一度実物を見てみたかったのである。構想2年半にして、ようやく夢が叶う\(^o^)/

実物のジャカランダは、個々の花こそ淡い藤色だったが、遠目で見ると青が濃くなりラベンダー色に近付くから不思議。濃色のライラックといったところかな。シダ状の葉が既に展開していたが、遠目には確かに桜の雰囲気。ただし落ちるときは親指大の筒状花がおちるので、ぼとり。

一通り撮影が済んだ後、温室入場券(200円)を買うと、受付の人が「ジャカランダの写真を撮っとったのはおたくですか」 なんでも温室二階がデッキに通じていて、そこからの方が良く見えるとのこと。行ってみると、手が届くほどではなかったけれど、ぐっと接近。ということで激写再開。

植物園は海岸遊歩道に続いていて、目の前は観光名所の青島。交互に堆積した泥岩と砂岩の地層が隆起した後浸食されて出来た奇観「鬼の洗濯岩」に囲まれた青島は、本土とは橋で徒歩連絡。小さな島を覆うのは分布北限のビロウジュ。青島神社に併設された蝋人形館では日本神話を再現とあったが、長島監督にも会えるのだとか(^^;

植物園でジャカランダをもう一度眺めてから駅に戻り、宮崎駅へ。高架駅だが1Fはホーム別改札の間に通路があるという独特の形態。徒歩15分とちーと遠かった宿にチェックインしてから、繁華街に出てフィルムを調達。夕食を済ませてから宿に戻り、とっとと寝る。