2001/06/02(土)

宿を出て駅前広場を探したら、日南方面のバスは少し離れた営業所発だった。空港、青島を経由して、堀切峠で眼前に海が広がる。へぇ、この辺りにも「鬼の洗濯岩」があったんだ。次のフェニックスドライブインで下車すると、ドライブインの建物の陰に紫の花が。そう、ここにもジャカランダがあるという情報を、事前にネットで得ていたのである。数えてみるとジャカランダは9本あり、花を咲かせていたのはそのうち7本。裏手は土手で、全体を見下ろすべく階段を上ってみたが、斜面のデイゴがちょっと邪魔(^_^;) 真っ赤な花も他の場面なら頑張って撮影していただろうけど、今回の主目的であるジャカランダがこれだけ沢山目の前にあると、他の花はそっちのけ。望遠側で撮影開始すると、ドライブイン従業員が二階テラスからの方が綺麗だと教えてくれた(^o^)

撮影後売店でジャカランダ関連のグッズでもないかと探したが、見付かったのは「紫の桜」ならぬ「紫の芋(=ベニイモ)」の菓子類。バスの時間が来たので名残惜しくドライブインを後にして、さらに南へ。ハーブが流行した時に改称したと思しき「サボテンハーブ園」前で下車。丁度サボテンの花が見頃で、ウチワサボテンの原色の赤と黄が広がる斜面は壮観。様々な種類の花が見頃だったので、自ずと増えるフィルム消費量。ここまでで既にネガ4本半とリバーサル2本をほぼ使ってしまっている。しかも36枚撮り。丘の上にはサボテンやブーゲンビリアの温室の他、メキシコ関連の展示や土産もあって、オパールのタイピンにすこーし心惹かれるが、今回はパス。麓の売店で土産を調達してから、チーズ饅頭を買って食べる。焼きたてのカマンベールがとーても美味(^o^)

予定より早く切り上げられたので、当初予定していた油津には行かず、逆方向の青島に戻ることに。バスはほとんど日南線沿いに走っていたから、結果的には伊比井駅で乗り換えることも出来たのだけれど、フェニックスドライブイン通過時にジャカランダをもう一度眺めてから、青島亜熱帯植物園で時間の許す限りジャカランダを堪能することに。写真は十分撮った後なので、樹全体を視界に据える位置で芝生に座り、心ゆくまで幸せに浸る。一本の樹としてはこちらの方が立派かな。

時間が来たところでまたいつか来ようとの決意と共に、青島駅に向かう。下り列車は一旦海を離れ、緑濃い川沿いをひた走る。日南市街あたりからは再び海岸近くを辿り、鹿児島県に突入すると程なく終点志布志。3路線の合流点だった駅もだだっ広い構内が往時を偲ばせるのみで、今や1路線の終着駅。折返しの快速列車で南宮崎に戻り、特急「にちりん」に乗り換え、夕暮れの景色の中を北へ向かう。途中、リニアモーターカーの実験線と併走したり、国鉄色復元「にちりん」とすれ違いながら、県北の中心延岡へ。宿にチェックインしてから駅前に戻り、食糧調達&明日の下見。