2001/06/03(日)

午前7時前に宿を出て、高千穂鉄道のディーゼルカーに乗り込む。途中の滝や道路橋といった観光名所で徐行・停止する国鉄時代から続く“伝統”は健在。高さでは東洋一の鉄橋を越えると、そこは日本神話の故郷、高千穂。バスセンターまで10分ほど歩いてから、定期観光バスに乗る。滞在時間があまり取れない上、路線バスと列車の接続が良くないので、慌ただしくても効率が良い名所巡りを選択。

最初に訪れたのは天岩戸神社。その名の通り、天照大神(アマテラスオオミカミ)が弟神の乱行を嘆いて、姿を隠してしまったという岩戸伝説ゆかりの地。神社は岩戸川を挟んで東西の本宮に分かれ、訪れたのは岩戸を御神体とする西本宮。ここからは八百万(ヤオヨロズ)の神々が対策会議を催したとされる天安原まで歩いて10分だったけれど、観光コース外(;_;) 神職の案内で岩戸の対岸の参拝所に行くが、岩戸はすっかり緑に覆われて、説明がないとそれと気付くのは難しいかも。

一旦バスセンターに戻って途中参加の客を乗せてから、高千穂峡遊歩道→かっぽ酒試飲→国見丘→神楽宿(二百年前の茅葺き)→かっぽ茶試飲→高千穂神社と巡り、3時間のコースは終了。高千穂駅に戻って延岡ゆきに乗り、日之影温泉下車。駅舎併設の温泉を利用するが、ガイドブック等で写真をよく見かける屋外浴槽は、かなーり狭かった^^;

延岡でロッカーから荷物を取り出し、「にちりんシーガイア10号(ハイパーサルーン)」で小倉に向かう。宮崎―延岡間は高速化工事が終了し、小倉―大分間も振り子式列車でスピードアップしたため、取り残された区間がなおさら長く感じてしまう。延岡―小倉だと所要は3時間半。「目的地までのひとときをごゆっくりお過ごし下さい」と繰り返されるアナウンスに、慌てても早く着かないやんけ~とツッコミを入れたくなってしまう。これでも国鉄時代に比べたら随分早くなっているのだけどね。それにしても車内に「白いかもめ」のポスターがあって、「速い、新しい、きれい」とかいう宣伝文句だったけど、そのポスターはすでに色あせて「黄色いかもめ」になってたという話も(激汗)

小倉でわずかな乗り継ぎ時間に駅弁を買い、新幹線ホームへ。今回は接続の関係もあり、「のぞみ」ではなくて「レールスター」。座席種は特に指定しなかったけれど、購入時点で唯一売れ残っていたサイレンスカー。おぉ、新車で4列シートは下手なグリーン車より豪華だべさ(^o^) 車内アナウンスがないのに最初違和感を覚えたものの、車掌も車内販売員も極力静に努めていて、一人旅だと静けさもなかなか快適かも。とはいえ時速285キロでぶっとばしているから、走行音がかなり目立ってくるという話も(汗) にしても、携帯電話のゲーム音を派手に鳴らすなぞ、サイレンスカーじゃなくてもダメじゃあないの。そちらを見たらヘッドホン付けてるから、もしかして外れているのに気が付かなかったとか...?

23時前に帰宅。植物は無事だったようだ:-)

スペンサー・ジョンソン「チーズはどこへ消えた?」読了
話題の書をようやく読む。評判通りの内容だったが、原題の"Who Moved My Chhese?"を「誰が僕のチーズを動かした?」として、“動かした者を突き止めたい”“チーズは自分の所有物のはず”という登場人物の思いを顕わにしないところが日本的(?)なのかな。もちろん邦題としての説得力や響きも選定の際、考慮に入っているのだろうけど。