日本語の助動詞「た」を含む文を指して、“過去形”という人がいるけれど、ちょいと異論。現代語の助動詞の「た」は必ずしも過去を表す訳ではない。そもそも日本語には欧州言語のような「時制」の概念はないというのはおいとくとしても、「た」の用法は「過去」のみならず「完了」、そして「存続」(あるいは「確認」)などということになっている。例えば“明日担当の人に会った時に、これを渡して下さい”“そこにいるのは君だったのか”というのは、少なくとも「過去」の話ではないはず。
日本語の助動詞「た」を含む文を指して、“過去形”という人がいるけれど、ちょいと異論。現代語の助動詞の「た」は必ずしも過去を表す訳ではない。そもそも日本語には欧州言語のような「時制」の概念はないというのはおいとくとしても、「た」の用法は「過去」のみならず「完了」、そして「存続」(あるいは「確認」)などということになっている。例えば“明日担当の人に会った時に、これを渡して下さい”“そこにいるのは君だったのか”というのは、少なくとも「過去」の話ではないはず。