2002/11/09(土)

水遣りを済ませてから出掛ける。あ、今回も週末回数券を忘れてしまったから、割引無しのストアードフェア。大阪駅で在来線経由の乗車券をカードで購入。新下関以西でなければ券面の記載に関わらず、新在どちらでも乗車出来るのだけれども、在来線経由と指定しておけば“新幹線特急券は?”と訊かれずに済むのである。航空会社のカード使用だから、JRに乗ったのに約40マイル(^o^;)

新快速姫路ゆきは12両編成だったから、余裕で座れた。終点手前ではかなり空いていたので、持参した弁当(=昨夜の残り)を食べるのに向いていたのだけれど、生憎と空腹ではなかった。姫路で岡山方面三原行きに乗り換え。姫路―岡山間の通し運転は1時間に1本で、編成はたったの2両という輸送の隘路。「青春18きっぷ」のシーズンには激混みになるのだけれども、オフシーズンなのでちょっと混んでいる程度。時間にあまり余裕がなかったのだけれども、久しぶりに赤穂線を利用してみたかったので、相生で赤穂線回りの岡山ゆきに乗り換える。因みに相生―東岡山間は券面の記載にかかわらず、山陽本線・赤穂線のどちらのルートを選択することも可能で、途中下車も可(旅客営業規則第157条(23)の2)。

赤穂線に乗るのは実に四半世紀ぶりのこと。待っていた車両はやはりというべきか、ロングシートの105系。弁当が食べづらかったけれど、日生(ひなせ)を過ぎて乗車率が最小になったのを見計らって、周りの目を気にせず広げて食べる(^^;

時刻表によると赤穂線から伯備線に直通する運用もあるけれど、乗った列車は岡山止め。だけど乗り継いだ列車はやっぱり伯備線だった。倉敷で下車して「美観地区」に向かう。ちょっと小雨模様だったけれど、色付いた木々の葉に風情が増す。あまり時間に余裕がなかったのだけれど、折角だからと大原美術館に入る。ここも四半世紀ぶり。どうやら自分の好みが、光と陰をまざまざと表現していたり、写実・印象を問わずその場の情景がありありと伝わってくる絵だということを再認識。今回見た中ではコッテの「聖ジャンの祭火」や児島虎次郎の「ベゴニアの畠」や、浅岡慶子の「珠」など。ところでルノワールの作品で「泉による女(Woman by Spring)」という題名があったけれど、なんだか誤訳みたいにみえるのは気のせい?(^_^;) 原題を見てみないことには判らないけれど~ってここの美術館ってば、日本語と英語の題名しか表示していないし...

入館料1,000円の元を取るべく、新館や別館も見て回る。染織家コーナーには“大阪フェスティバルホールの緞帳の下絵”というのもあって、コンサート開幕直前の期待と緊張を思い出した。

倉敷駅に戻って水島臨港鉄道の乗り場を探す。JRと共用ではなくて独立した駅舎になっているのだけれど、なかなか遠い。しかも手前のレンタカー営業所に迷い込んでしまったし(;_;) そしてたどり着いてみたら、三菱自工前ゆきの発車時間を勘違いしていたし(T_T) 終点一つ手前の水島までならそれなりに頻発しているのだけれど、終点まで行かないことには乗りつぶしたことにはならないので、暇つぶしに書店に入る。こういうのって危険だというのはこないだの札幌で再認識していたはずなのに、やっぱり衝動買いしてしまう(^^;

今度はペデストリアンデッキを使ってみたら、水島臨港の乗り場はまだ判りやすかった。夕方で単行列車は混雑。途中は高架区間が多かったので、夕暮れの街並みを少し高いところから見下ろす。水島でほとんどの乗客が下車し、終点まで行ったのは他に一人だけ。その名の通り工場地帯のど真ん中という立地。時間に余裕がなければ多少気恥ずかしくても折り返し列車に飛び乗っていたところだけれど、次の列車まで20分なのでやり過ごしてみる。う、じっとしてたら風がかなり冷たかった。そして日が暮れ果てた頃に待ちわびた列車の到着。倉敷に戻るとJRの駅の反対側に隣接しているチボリパークの電飾が見えた。

山陽線で岡山に引き返して、駅前のレストランで食事。「秋ごよみ」という和風定食が美味しそうだったので注文。ホテルも駅のすぐそばだったので、そのままチェックインしてとっとと就寝。