2003/01/13(月)

宿を早々にチェックアウトして、離島桟橋へ。手許の資料では波照間ゆきの船は定員12名となっていたので、どんなに小さい船かと思いきや、需要予測によって用意する船を変えるのか、船室内の座席は30以上あった。それでも小型船には違いなく、穏やかな内海でも時折激しく揺れる。幸い酔うほどではなかったが、座席から体が浮いてしまう。慌てて掴まった手摺も可動式だったりする(汗) 竹富島、黒島を通り過ぎて南西に航行すること1時間と少し、日本最南端の無人島・波照間に到着。海上では一時“圏外”になった携帯電話も、島にアンテナがあるようで、無事圏内復帰。

送迎のライトバンで民宿まで運んでもらって、自転車を借りる。時々写真を撮りながら集落を抜け、サトウキビ畑を抜けて、周縁部へ。とにかく地図に書いてある名所は行ってみようかなと思ったのがやっぱり無謀だったかも。島の北部への脇道は未舗装の坂道だったので、近くまで行ったけれどパス。結局東部にある空港の見学からスタートなら、直接ここに来た方がずっと効率良かったのに~と後悔先に立たず。波照間空港は当然のことながら、日本最南端の空港。石垣島から来る日に一本の定期便は、到着後すぐに折り返すので、飛行機だけで日帰りすることは出来ない。使用機材は定員19名。小型機ファンなら必乗かな!?

右回りの旅を続行。自動車はほとんど見掛けなかったけれど、2車線道路は立派な歩道付き。それが草むしているのがうら悲しい。歩道には街路樹としてアダン並木が延々と続く。島のあちこちでアダンの木を見掛けたけれど、東部から南部にかけてはなんぼでもござれ、という感じで、アダン群落からアダン林にアダンの森まで。この調子だと石垣島にも沢山あったのかもしれない。半年前は名札がないと見分けがつかない状態だったので、気が付かなかっただけだったのかも。途中“一面のアダン”の写真を撮るために、土手を登る。波照間はハブがいない島だからこんなこと出来るのだろうな(^^

星空観察タワーを見て、しばらく行ったら“最南端の碑”があるはずなのに、見付からないまま通り過ぎてしまった模様。集落からは道案内の標識が出ていたのだけれど、周縁道路からだと気が付かなかった。あまり時間の余裕がなかったので引き返さず、星の砂の海岸もパスしてひたすら西へ。地図に載っていた「ハマシタン群落」を見に海岸まで出てみたけれど、どれがハマシタンの木なのだらう~名札がないと分からないので、適当に周囲の写真を撮影(汗)

港近くまで来たところで坂を上がって中央部の集落へ。あまり平坦な島ではないから、半径方向の移動は上り下りを伴うのだけれど、丘陵地帯出身だからへっちゃらだい~と飛ばしていたらやっぱり結構疲れた。結局土産物屋も見付からないまま、集落に戻る。沖を行く船を見張るために作られた石積み「コート盛り」を見学してから、民宿に戻って自転車を返却。ライトバンで港まで送ってもらって、石垣ゆきに乗船。帰りは西表経由だけれど、前半は熟睡。石垣港に到着したのは午後2時すぎ。旅の締め括りは八重山そばで遅めの昼食。土産を買ってからバスに乗って空港へ。半年前の颱風による混乱を思い出しながらチェックインして、今度は無事に予定通り那覇空港経由で帰阪。

帰りのモノレールおよび阪急への接続はいつになくスムーズ。駅ビルの通路を歩いていたら、どこかで聞いたことのあるメロディー。立ち止まって耳を澄ましていたら、「親愛なる者へ」のインストゥルメンタルだった。結構ツウ好みな選曲だけど、「浅い眠り」のカップリング曲だからかな。旅行中は早起き続きだったので、とっとと就寝。