2003/06/01(日)

さらに天気は回復して今朝は快晴。当初の予定では、行き先の中で最も遠い南郷町には昨日訪れる予定だったのに、颱風の影響で最終日の今日に変更したため、時間的にきつくなったので早起きして朝食をさっさと済ませて、宮崎駅を7:30に出る列車に乗る。南宮崎で乗り換えて終点の南郷へ。ここから路線バスがないことはないけど、列車との接続がすこぶる悪いため、タクシーで「道の駅なんごう」に向かう。隣接する宮崎県総合農業試験場亜熱帯作物支場には、山道を登らなければならないと聞いたので、そのままそちらに着けてもらう。途中「ジャカランダの森」を通過したけど、やっぱりほとんど咲いていなかったような...

温室の開館時間の10時まで間があったので、場内を散策。すっかり暑くなってきた。試験用温室の並ぶ中、ジャカランダ温室を発見! 入口の解説によると、商品価値を高めるため、樹高を制限して花を多く咲かせる試験を行っているとのこと。確かに50cm程度の鉢植えなのに、ほとんどが花を咲かせている。葉の形が違うのも混ざっているので、ミモシフォリア種以外もあるのかな。でも花はやっぱり見分けが付かない。

温室のジャカランダ

開館した温室を見学。実験施設の中に最近出来た温室だけあって、珍しい植物が沢山あって、かなり見応えがあった。入り口付近には開花中のジャカランダが5鉢並べてあった。地植では大きくなってからじゃないと咲かないので、こんなに近くで実物を見るのは初めて。夢中で撮影する。

時間がだいぶ経ったので、支場を出て峠を越えてジャカランダの森へ。海を見下ろす斜面に沢山のジャカランダが植わっていたけれど、残念ながら蕾をつけているのが半分くらいで、開花しているのはさらにその一部。全部が咲いたらさぞや見事なのだろうな。「ジャカランダ祭り」開催中で、イベントの一環としてコンクールがあるためか、写生中の人達がキャンバスを並べていた。有用植物園内の散策コースを辿ってから麓に降りる。イベント中の昼前とあって、かなりの人出。食堂も順番待ち。う~ん、普段混んだりしないのか、客さばきの手際が良くない。時間がないので、着席直前にチキン南蛮を注文。売店ではジャカランダの苗を売っていたので思わず買って帰りそうになったけど、持ち上げてみたらやっぱりそれなりに重いし、何より飛行機で持って帰るのは大変なので断念。

入口向かい側の山の斜面にもジャカランダの花を見付けたので、予約したタクシーを待たせて急いで鑑賞。晴れた空の下、緑濃い山の斜面に5本ばかりのほぼ満開のジャカランダ。最後に見た木々が今回一番素晴らしかったかも。例年に比べて開花が遅れていただけでなく、颱風による悪天候に遭ったり、花付きが悪かったりしたけど、一昨年とは違って実に様々な表情のジャカランダを楽しむことが出来た。

南郷から日南線上り列車に乗って、青島で下車。田吉での接続が非常に悪いので、ここからバスに乗り換えることにした。乗り継ぎが40分くらいだから、バス停前の亜熱帯植物園でもう一度名残のジャカランダ鑑賞をするつもりが、時刻を確認中に1本前のバスが来てしまったので、気が付いたら乗ってしまっていた(^_^;) まぁ、空港には早く着くにこしたことはないし。

空港売店で土産を買ってから、ラウンジ兼喫茶店で休憩。日向夏フローズンを注文。夕方の飛行機で羽田に戻り、軽く夕食を済ませてから高速バスで帰宅。