2004/02/23(月)

電話で運航状況を確認してから6時過ぎに宿を出て、札幌駅に急ぐ。快速「エアポートライナー」の初発に乗ったら、札幌を出る頃には満員状態。吹雪のため新千歳空港には少し遅れての到着で、ホームから出るのはエスカレーターしかないため渋滞。JR改札のある地下1階から航空会社カウンターのある2階までは階段を駆け上って、搭乗手続き~しようと思ったら、こちらも行列。乗る予定の初便は出発が10分遅れるというアナウンスが流れていたからいいものの、定刻なら受付締切間際になってようやく順番が回ってきた。搭乗手続きを済ませ、慌てて土産を買ってから搭乗口へ。

乗客が全員乗り込み、ドアクローズとなったが、動き出す気配がない。暫くしてアナウンス。機体を除雪して着雪防止剤を吹き付けるのに時間を要するとのこと。ようやく終わったのか、機体はゆっくりと動き出す。辺りは一面真っ白な吹雪だけれど、ここまで来ればもう大丈夫かな~と思ったのも束の間、そんなに進まないうちに停止してしまった。そこへ操縦席からのアナウンス。“誘導路まで来ましたが、スリップして危険なため駐機場に引き返します。自力では戻れないので、トーイングカーを呼んだところです” ありゃま~出直しかいな。でも暫く経っても動き出さない。その間にも強まる風雪。再びアナウンス:“トーイングカーを先導する車が必要で、その到着を待っています” 続いて:“トーイングカーがこちらに向かったのですが、立ち往生してしまいました” ううっ、このまま誘導路で缶詰?と心配していたら、もうじき到着するとのアナウンス。ここで暫しの携帯電話解禁タイムになったが、すぐに着席するように指示が出て、飛行機はゆっくりと駐機場に戻る。でも引き返したところで、天候の回復の見込みはなさそうなんだけど~と思っていたら、“この便は欠航となりました” あぁやっぱり(T_T)

とりあえず搭乗半券を航空券と引き替えて~というのにも時間待ちと行列待ち。そして改札の外に出てカウンターに並ぶが、こちらも当然長蛇の列。ようやく順番が回って来たので、とりあえず代替便を予約したが、明日の夕方前。今日の昼過ぎまでの便は全て欠航で、その後の見通しが立っていないため、キャンセル待ちも受け付けていないとのこと。今日関東に帰るは無理かもしれないので、とりあえずiモードで今夜の宿を予約。ここまでで最初の搭乗から3時間近くが経っていたので、何はともあれ昼食を取るべくターミナル3階へ。瞬間停電が断続的に起こっているため、エスカレーターは全面休止中。まだ12時になっていなかったせいか、食堂街はそれほど混んでいなかった。

一息ついたところで、再び航空会社カウンター前へ。僅かしかないベンチはとうに塞がっているので、暫しジベタリアン。おやおや、“疲れた表情でカウンター前の行列に並ぶ乗客達”というお約束の映像を撮るための取材陣が来てらぁ(^o^;) 電光掲示板を見上げると、欠航便は夕方前まで拡大している。窓の外はなんて真っ白。寝不足だしここで待ち続けるのもしんどいし、う~ん、これは諦めた方がいいのかな。と、地下1階のJRコンコースに行ってみたら、千歳線は千歳・南千歳両駅のポイントが切り替え不能になったため、全面運休中。復旧の目処が立たないため、自動券売機も停止中。えぇっ!? もしかしなくても空港に閉じこめられたってこと!!? 周りから聞こえてきた話によると、バスも全く動かずタクシーも捕まえられないらしい。こうなると腹を括って空港でひたすら待つしかない。夕方には天候が回復するという予報だったから、少なくともJRは運転を再開しているだろう。読みかけの文庫本を持って来ていたので、退屈だけはしないことだし。

夕方前になって、それまでの「欠航」一辺倒だったアナウンスが、「搭乗口の変更」に変わった。おぉ、ようやく運航が再開されるんだ。幸いすぐに搭乗券を入手することが出来たので、搭乗口に向かったけど、今度こそ飛ぶのかまだまだ不安。でもとりあえず雪は止んで明るくなっているので、遅れてでも飛んでくれるのだろう。再開一番便はAIR DOとの共同運航。予定より30分近く遅れながらも、新千歳を後にする。

ずっと順調な航行で、到着時には関東平野の夜景が綺麗だからと、機内の照明をさらに一段落とすのは独自のサービス。無事に羽田に辿り着いたところで、札幌の宿をキャンセル。つくばゆきバスにも余裕で間に合った。予定より一日遅い帰宅になったけれど、何はともあれ安心して熟睡。