2004/06/20(日)

今朝は時間に余裕があったので、朝食後に荷造りを済ませると、テレビを見て過ごす。ちょうど「趣味の園芸」はブルーポピー特集だったし:-) 9時過ぎにフェリーターミナルまで送り届けて貰う。今日はずっと曇りの予報だったはずなのに、朝からずっと小雨が続いている。乗船手続きを済ませて、折り返しの船に乗り込む。さすがに今日は1等船室も満席だった。40分で利尻島の鴛泊に入港。船は稚内ゆきの経由便だったが、ここで下船。今日の利尻・礼文地方には「強風・波浪・濃霧注意報」が出ていたのだが、利尻では風が少し強いものの、嘘のような良い天気。利尻岳も山頂以外は見えていて、拍子抜けしてしまう程。

ペシ岬より

軽登山靴に履き替えて、フェリーターミナルのロッカーに荷物を預けてから、港の近くのペシ岬に向かう。去年行き損ねた場所で、天気が悪ければ無理に登らないつもりだったが、これだけ晴れているのだから登らないてはない。麓から見上げるとかなり切り立った岩に見えたが、登ってみるとしっかりした山道だった。頂上に着くと360度の展望。天気の良い日には礼文島や本土のサロベツ原野まで見えるはずだが、今日は利尻島のみの風景。それでもほとんど何も見えなかった昨日の礼文に比べたら、はるかに良い眺めである。山頂は風がかなり強くて、機材が飛ばされないよう気にしながらの撮影。麓の学校で運動会をやっているらしく、大音量の放送が届いて来るのは不思議な感覚。

港に戻って荷物を取り出し、バスに乗って利尻富士温泉へ。まずは食堂で昼食を取るつもりだったが、臨時休業。幸い散策用の非常食が残っていたので、近くの公園のベンチで軽く済ませる。高山植物の見本園があったので見学。リシリヒナゲシは咲いていたが、さすがにレブンアツモリソウは育てていなかった。撮影を続けていると、画面に白い滲みが生じていることに気付く。レンズを確認してみると、保護フィルターが曇っていた。昨日の悪天候での撮影の時に出来たらしい...

旅の締めくくりは温泉で。露天風呂からの利尻岳はちょっと雲隠れ。湯上がりに休憩所で確認したら早い便の空席があったので、タクシーを呼んで空港に移動。カウンターで便を振り替えてから、待合室に進み、ほぼ定刻通りに到着したプロペラ機に搭乗。窓からの眺めはほとんど雲だったが、時には薄雲を通して下界も見える。あれは三日月の湖。約1時間のフライトで新千歳空港に到着。早めの夕食を取って、土産物を買い、ラウンジで搭乗時間を待つ。今日はオーバーブッキングが続出しているようで、搭乗便と同時刻の臨時便まで出ている盛況ぶり。九州方面は大型台風の影響が出ているようだが、それ以外のフライトは順調のようだ。離陸した時にはもう日没で、本州上空に入ると雲の切れ間から地上の光が時折見えた。

つくばゆき最終バスにぎりぎりの便しか取れなかったのでちょっと不安だったが、予定より早い到着でバスには十分間に合った。が、首都高速の工事渋滞に引っかかって、かなりのノロノロ運転。よりにもよって合流地点の先で工事してるんだもんなぁ。いつもより1時間以上余計に要して、真夜中近くに帰宅。