2004/09/10(金)

朝一番のバスで羽田に向かう。つくばエクスプレスの開業が待ち遠しいったらありゃしない。羽田空港の方は、新ターミナル開業まで3ヶ月。今日みたいなバス連絡が完全になくなる訳ではないが、沖止め率は大幅に減少するというから、こちらはあと少しの我慢。

台風の影響か下界はずっと雲に覆われていたが、着陸態勢に入ると雲の下へ。幾筋もの光の帯が海面を照らし、波の動きに合わせてまだらに輝いているのはきっと、ヤコブの梯子を空から眺めていることになるのかな。既に電子機器の使用は禁止なので、デジカメだと撮影することが出来ないのが残念。

釧路空港から市街地ゆきのバスに乗るが、最後の乗客を待つためなかなか発車しない。市街地まで停留所がないのを利用して、釧路市内の飲食店の宣伝が入れ替わり立ち替わり、延々と30分近く続くのにはげんなり。バス会社にとっては貴重な収入源なのだろうけどさ。大楽毛(おたのしげ)、新富士駅前を経由して釧路駅前に到着するのは、相変わらず釧網本線の列車が発車した直後。どうしても乗り継ぎたければ、タクシーを利用するしかないのかな。駅前で昼食をと思ったら、昨年利用した地下街が閉鎖されていたので、幣舞橋方面に向かって歩く。なかなか飲食店は見付からないが、表通りから少し外れたところに百貨店を見付けたので、最上階に向かう。食堂街があることを期待していたのだが、フロアの大部分を一つの店が占め、昼はバイキング形式になっていて、順番待ち状態だった。そんなに空腹の訳でもなかったが、今更下に降りて他の店を探すのも面倒なので、10分待ちで店に入る。まぁ、今夜は軽食になってしまうことが確定しているので、ちょうどよかったのかも。

湿原探勝路

百貨店を出て幣舞橋まで足を伸ばし、たもとにある温室を見学してから駅に戻ると、丁度バスの発車時刻の少し前。去年と同じバスに乗って、釧路湿原展望台で下車。すぐ目の前にある展望台施設に入るのが通常だけど、今回は湿原の中まで降りることが目的なので、遊歩道に入る。エゾトリカブト、キツリフネなど秋の花が咲く台地を一周するコースを途中から外れて、湿原探勝路へ。スゲやヨシが広がる湿原の中を、真っ直ぐに延びた道を歩いていると、にわか雨。しばらくすると止んだが、雨上がりの葉や穂が光り輝いていた。途中、直径1メートルくらい、ぽっかりと水面が現れていたが、これが谷地眼(やちまなこ)なのかな。探勝路の反対側から北斗遺跡やその資料館があったので、急ぎ足で見学。湿原を見下ろす台地に構えられた集落の遺跡で、縄文に続く「擦文(さつもん)」文化に属するのだとか。残念ながら時間がなかったので、じっくり鑑賞することが出来なかった。

展望台まで戻った時にはバスの時刻が迫っていたので、今回は施設に入らず停留所に直行。またまた去年と同じバスで鶴井・摩周温泉経由で川湯温泉街に入って、泊まった宿まで去年と同じである。