2004/11/13(土)

6時過ぎのバスで羽田に向かったが、今日も3時間近く掛かってしまった。渋滞の原因を作っている某テーマパークなんて、だいっきらいだぁ(T_T) 来月からは羽田空港の新ターミナルが開業するので、他社便を利用しなくてはならないよほどの事情がない限り、現ターミナルから飛び立つのは今日が最後、ということでしばし名残を惜しむ。非幹線だと予想通りバス連絡になったが、来月からはブリッジ搭乗が主流になるので、そのうちこれも懐かしくなるのかな。

定刻より少し遅れて広島空港に到着。三原ゆきバスがぎりぎりになったかと思えば、バスの方も遅れて到着。しかも去年利用した時と違って、思いっきり路線バスの車体。三原から尾道に移動して、駅前のラーメン屋で昼食。近頃は全国各地にご当地ラーメンがあるが、ここもその一つらしい。

駅前渡船

晴だったはずの長期予報が、途中で雨っぽくなってしまったので、やむなく今治の宿を予約しておいたのだが、どうやら明日の夕方までは天気が保ちそうということになった。そうなるとバスで一気に渡ってしまうのは勿体ないので、駅前の観光案内所で芸予諸島の宿泊施設の電話番号を教えてもらって、適当に選んだ民宿に電話したら予約出来たので、今治の宿はキャンセル。続いてレンタサイクルを借りて、駅前渡船で対岸の向島に渡る。いよいよ「しまなみ海道」輪行の開始である。しまなみ海道は3番目の本四連絡橋として5年前に開業したもので、広島県の尾道と愛媛県の今治の間に連なって浮かぶ芸予諸島を縫うように結んでいる。それぞれの橋にバイク・自転車・歩行者用の通路が併設されているので、自動車以外の手段でも渡ることが可能なのである。ただし尾道と向島を結ぶ橋だけは自転車や歩行者が渡るのに適していないので、渡船を利用することになっているのである。

因島大橋

島内のサイクリングは一般道の歩道部分を走る。道中ずっと緑色の行き先表示が路面に描いてあるので、道に迷うことはない。沿道のミカン畑にはオレンジ色の実が成っている。しばらく走ると海辺に出て、岩子島との間に架かる赤い橋が見える。小さな島々と、本州の山並みが重なるのが瀬戸内の風景。さらに走ると因島大橋の偉容が姿を現す。しかし橋のたもとまで行ってもまだ渡ることは出来ない。というのも吊り橋の橋桁は海上から50メートルの高さで、一般道はほぼ海面レベル。一旦橋をくぐり抜けて、さらに進むと自転車&バイク用の取付道が分岐する。これをぐねぐね登りきったところでようやく橋の北詰となり、道路橋の真下に潜り込む。見晴らしは良いのだが、構造物が邪魔をするので、あまり写真撮影向きではない(笑)

生口橋

因島に渡ると、橋の反対側は当然下り坂になるので楽。でも急カーブが多くてあまりスピードを出せないので、折角の位置エネルギーがちょっと勿体ないかも。下りきったところにあった因島大橋記念公園でちょっと休憩してから、島内の一般道を走る。海から離れた所を通るので、少し上りの坂道になる。因島フラワーセンターの前に出るが、今日はスタートが遅かったのでそのまま通過。ここから下りとなり海辺に出ると、次に渡る生口(いくち)橋が見えてくる。こちらも先程と同様、一旦くぐり抜けてから取付道を利用することになるが、自転車、バイクは左右に分かれて、車道の真横を走ることになる。斜張橋なので丁度真ん中は視界を遮るものもなく、暮れゆく瀬戸内の風景を写真に納める。

生口島に渡ると山の陰になったので、急に風が冷たくなったが、海辺まで降りると体感温度は元に戻った。太陽が沈むところだったが、撮影のために見通しの良い場所まで行ったら既に島影に隠れてしまった。そのままひたすら海沿いを走って、瀬戸田町の中心部にたどり着いた時はもう、薄暗くなっていた。しまなみ海道としては3番目の島になるが、対岸の三原とは船で直接結ばれている。昼間の電話の記憶を頼りに宿を探したが、見付からなかったので再度電話したら、自転車で迎えに来てくれた。どうやら曲がり角を一つ間違えたようだったのだが、道自体が大きくカーブする場所だったため、全然違う方角に行ってしまうことになっていた。なにはともあれ、暗くなるまでに無事に宿に到着。今日の行程が半分弱ということは明日の距離の方が長いし、天気も少し心配だったけれど、とりあえず食事と風呂を済ませて、しっかりストレッチ運動をしてから、さっさと就寝。