2004/11/14(日)

多々良大橋

昨日は寝不足気味だったせいもあって、予想以上に長く眠っていた。天気予報を確認すると、夕方までは保つはずだったのが、昼から雨になっていた。仕方がないので、とりあえず行けるところまで行ってから、その時点で一番近いレンタサイクルターミナルで自転車を返却してから、バスに乗るという計画に変更した。といってもバス停と自転車ターミナルが近くにある組み合わせは限られているから、見極めは難しいかも。とにもかくにも早めに移動するに越したことはないので、朝食後すぐに宿を出る。昨日までの好天とはうって変わって、どんよりとした空。海岸沿いに走っていると、早速雨がぱらつき始めた。え~まだ午前中なのに。そのうち止むかと思ったが、少しずつ強くなっていった。次の橋が見えてきたが、生口橋と同様、車道の脇を走ることになっている。因島大橋のような2段構造だったら、せめて橋を渡る間は雨に濡れずに済むものを。と思っているうちに、雨脚は弱まった。今度は橋を潜る前に取付道が分岐していた。斜張橋の多々良大橋を渡って、大三島に入る。

大三島橋

海岸沿いを走っていると、港を過ぎたあたりから道が細くなり、気が付けば山道に変わっていた。そのぶん一般道と高速道路が近接するため、取付道は非常に短くなっていた。そしてアーチ橋の大三島橋に続いているのだが、ここでは自転車とバイクは両側に分かれることなく、並んで自動車道の脇を渡ることになる。

伯方・大島大橋

次なる島は、塩の産地として有名な伯方島。という訳で道の駅の売店で、塩ソフトクリームを食べる。ちょうど塩分と糖分の補給になるし(^o^) 伯方島島内の行程は短くて、すぐに次の橋が見えてくる。伯方・大島大橋という名前になっているが、見近島までの短い伯方橋と、そこから大島までの長い斜張橋である大島大橋の2つからなっている。この橋の通行方式も大三島橋と同じく、北側半分が自歩道になっている。橋の反対側の車道はすぐトンネルとなっているが、その横にもう一本、使われていないトンネルがあった。それがちょうど自歩道へと繋がる位置にあるということは、車道を当初計画の半分の車線にして、余った車線を自転車やバイク、歩行者に開放しているということなのかな。

来島海峡大橋

大島に渡ると、雨が降った形跡すらなく、薄日さえ射している。しまなみ海道では事実上最後の島。海沿いを少し走れば、島内部を辿ることになる。登り勾配がずっと続く間は、なかなか先に進まない。自転車に3段の変速機はついているのだが、3段目では重すぎてペダルを踏むのもしんどいし、2段目では軽すぎてペダルの回転数だけが無駄に上がっているように感じる。それでも峠を越してしまえば、しばらく登った分だけ楽を出来る。もう一つ小さなピークを過ぎれば、島の反対側に出て、来島海峡大橋が見えてくる。ここでは自転車用の取付道は山の斜面を利用しているのではなく、曲がりくねった高架橋が宙に浮いているので、不思議な感覚。車道と同じ高さまで登り、さぁ、この3連吊橋を渡りきれば四国だぁ、と張り切るも、実は今治側に向かって登り勾配が続いていたりする(^^; といっても山道に比べれば大したことはないので、順調に進む。歩行者の集団とすれ違ったが、どうやら橋の部分だけ歩いて渡るバスツアーだったらしい。
四国に上陸し、展望台経由で「サンライズ糸山(自転車ステーション)」に到着したのは昼過ぎのこと。天候・体力によっては途中で断念することも想定していたが、無事四国まで渡りきることが出来た(^o^) ここで自転車を返却する予定になっていたが、次のバスまでかなり時間があったので、そのまま今治まで走ってから駅前で返却することにした。沿道の指定された場所ならどこでも乗り捨て可能なシステムなのは有難い。坂を下ってJR予讃線沿いに走ること半時間と少しで今治市街に到着。駅近くにある南光坊(55番札所)に立ち寄ってから、自転車を返却。次の列車まで少し時間があったが、食堂に入るほどではないので、駅弁(鯛飯)を購入。でも乗車まで待てなかったので、構内のベンチで平らげる(^^;

5分遅れの特急「しおかぜ」で松山に出る。目の前に道後温泉ゆきのバスが来たので乗ってみたら、ちょっと遠回りしてしまったが、それもまた一興。道後温泉本館でゆるりと疲れを癒す。湯釜に漢詩が刻まれていると思っていたが、よく見たら山辺赤人の長歌だった。帰りに商店街で「ぬれおかき」を食べてから、伊予鉄市内線の超低床車でJR松山駅に戻る。一つ前の空港行きリムジンバスが少し遅れてやって来たので乗ることが出来たが、なんだか車内が混雑していて、補助席もない。えっ、これで発車していいの!?と一瞬焦ったが、よく考えてみたらハイデッカー車両というだけで高速道路経由じゃないから、全員着席する必然性はなかったんだね。でも吊革もないし、立っていると耳元に近くなるスピーカーから広告を延々と流されるのには参ったが、所要時間はわずか15分で、運賃も300円。

売店で土産を買ってから、ラウンジで一休み。出発20分前に搭乗口に行ったら、機材到着遅れのため出発時間が変更になっていた。スーパーシートにキャンセル待ちを掛けておいたら、搭乗開始後に呼び出されてOKが出たので、747SRの2階席へ。機内食には「坊ちゃん団子」が付いてきた:-) さすがに疲れていたのか、帰りのバスでは少し眠ってしまった。