2005/04/03(日)

えぇっと、確か今日の天気予報は「曇り時々雨」だったはずなんだけど、なんだか窓の外は晴れてるし。しかもその晴れ方たるや半端ではなく、一点の曇りもない快晴。観光日和ではないと諦めていたが、これは天気が崩れる前に行動しろということなのかな。
宿を出てから、確か以前駅の近くで見掛けたはずの、“屋根がグランドピアノの形をした電話ボックス”を探したが、残念ながら見付からなかった。そのような“ご当地ボックス”としては、屋根にパンタグラフを載っけた“湘南電車ボックス”(新津)や、“こけし形ボックス”(鳴子)を見たことがあるが、他にもきっと色々あって、その道の専門ウェブページもきっとどこかにはあるのだろう(笑)

浜松城

浜松を訪れるのは4度目だが、浜松市内を観光するのは実は初めてだったりする。てなわけでまずは浜松城趾へ。桜の木が随所にあったが、比較的温暖な浜松といえど、今年はまだようやく咲き始めたところ。天守閣に入って城の歴史を学んでから、最上階に登って市内を一望。まだまだ天気は大丈夫だったので、城内の庭園を散策。桜はまだでもシャガやサンシュユ、ヤマブキ等は咲いていたし、一本だけ気の早い枝垂れ桜が満開になっていた。

アクトシティ浜松

駅前に戻って、アクトシティ最上階(45F)にある「展望回廊」へ。相変わらず天気が良いので、遠州灘や浜北方面の山並みもくっきり見える。展望を楽しんだ後、一旦下に降りて、ホール側の屋上にある音楽広場やショパンの丘を経由して、駅ビルで昼食。再びアクトシティに戻り、最奥に位置する浜松市楽器博物館へ。丁度コンサートが始まるところだったので、まずは地階のミニステージへ。リコーダーとリュートの演奏で、博物館に展示してあった古い楽器も登場。読んだ本では何度か出て来たリュートだが、実際に演奏を聞くのはこれが初めて。近縁のギターに比べると柔らかい感じの音で、弦の数が多いため重厚な響きになっている。ドイツ人奏者の持参した楽器は弦が20本近くもあって、どんな仕組みになっているのかと演奏の手を観察。どうやらフレットのない上半分(低い側)の弦はその調の音階に調弦したベース音になっていて、開放弦のまま演奏するのに対して、フレット付きの下半分の弦で和音と旋律をギターのように奏でている模様。曲に合わせて調弦は変えているようだが、下半分は開放弦だけでC#mの和音になっていた。演奏を聴いた後、館内の展示を見学。古今東西、世界中の様々な楽器が集めてあって、そのうち一部はヘッドホンで演奏を聞くことが出来る。「ハーディ・ガーディ」ってこれまた小説でしか目にしたことがなかったが、こんなに賑やかで多彩な演奏が出来るんだ。各種鍵盤楽器の仕組み解説の他、体験コーナーもあり、小さいながらもとても充実した博物館だった。

駅でお茶してから、「こだま」に乗車。春休みの日曜日の夕方だけあって、静岡あたりからほぼ満席状態。東京から高速バスにのってつくばに帰る途中、常磐道で急に雨が降り出す。予報よりもかなり遅い降り始めとなったが、つくばセンターに到着した時には本降りとなっていた。とりあえず持っていった傘は無駄にならずに済んだ。