2005/06/04(土)

先週と同じ時刻発の羽田ゆきバスに乗ると、首都高速に入っても拍子抜けするくらい空いていた。それでも湾岸線に入る前に滞り出したので、また浦安のテーマパークだろうなと思っていたら、混んでいたのはなんとお台場方面だった。途中で目に入った電光掲示によると、事故処理のための渋滞だったらしい。それもすぐに抜けたので、羽田到着までの所要時間は2時間弱。搭乗口は久々の北ピア。

順調に離陸したが、季節外れの強い西風のため、到着が少し遅れるとのアナウンス。結局10分遅れで宮崎空港に到着。今年はまだ梅雨入り前だが、気温は30℃近く。なんとか昼食を取れるかな~と郷土料理の店を覗いたら、そうだった、冷や汁は伝統的なクイック・メニューだったんだ。ということで一年ぶりの冷や汁と飫肥天を堪能してから、バス乗り場に移動。空港のバス案内所でホリデーパスを購入し、日南方面のバスに乗車。

青島のジャカランダ

青島で下車して、バス停のすぐ前にある青島亜熱帯植物園へ。去年は花が沢山咲いていても天気が悪かったけれど、今年はどうかな~と期待しながら温室に向かうと、あれ? ジャカランダの木が紫色に見えない。うぅ、今年はかなり花が少ないのか。一昨年のように山側だけ咲いていて、真ん中より海側は全然花がない。心なしか樹形も少し変わっているような。う~みゅ、なかなか国内では「晴天下で満開のジャカランダ」というのは難しいようである。温室で係の人に聞いてみたらやはり、去年の台風で枝が折れてしまったのだとか。そういえば去年は台風の当たり年だったっけ。それでも晴れた空に青紫の花はよく映え、遠くから眺めると色濃く見えるのを楽しむ。

日南海岸

樹全体が満開だったら一時間の滞在では足らなかったかもしれないが、そこそこの咲き方だったので次のバスで南に進む。堀切峠を越えて、フェニックスドライブイン改め道の駅「フェニックス」へ。あれれ、例年だったらバスの車窓から建物の裏に青紫の花の群れが見えているはずなのに? とにかく降りてみて、ジャカランダ並木に近付いてみたが、花が全く咲いていない(T_T) てゆーか、なんだか木々の周りがこざっぱりしているし、木自体も小振りになってしまったような。う~みゅ、建物の改装と共に時期外れにばっさり剪定してしまったのか、あるいはこちらも台風の打撃を被ったのか。駐車場にあったはずのジャカランダの木も見当たらず、売店で売っている苗の一つが、かろうじて咲いている唯一のジャカランダだった。店の人に聞いてみようにも観光客でごった返している。ハワイアン祭り開催中のため駐車場も満員御礼で、外ではハワイアンな音楽が流れている。以前からすると見違えるほどの盛況だが、肝心のジャカランダが咲いていないのは寂しい限りである。仕方がないので、新たに整備された遊歩道を降りて、鬼の選択岩、堀切バージョンを探勝。気温が高いので、階段を上るとかなり汗だくになったので、マンゴーソフトで一服。ジャカランダは来年以降に期待することにして、せめても接ぎ木苗を買って帰ろうかと思ったが、この先の道中の荷物が重くなるので、もし明日手に入らなかった場合はここで途中下車することにして、先を急ぐ。

以前ならバスはサボテンハーブ園の前を経由していたが、残念ながら今年の春に閉園となってしまったので、富土(ふと)トンネル経由でショートカット。自動アナウンスは昔のままだったので、バス停2つ分を手動でスキップしていた。日南市街地に入り、油津駅の手前で下車して日南商工会議所「テクノセンター」に行ってみたが、ここのジャカランダも1本が10程度の花穂を咲かせていただけだった。枝先の枯れ込みが目立つので、ここも台風にやられたのだろうか。それでも道の駅「フェニックス」とは違い、僅かだけでも咲いていたのが嬉しい。

予想よりも早く油津まで来たし、フリー乗車券だから飫肥を再訪することも十分可能だったが、次のバスが今日の宿への唯一の直行便だったので、おとなしく乗車。その他のバスでもホテルの近くまで行くには行くのだが、地図で見る近さと現実の近さは別物で~と思っていたら案の定、集落から急な坂を上り下りした先にホテルはあった。全室が海に面したリゾートホテルで、案内された部屋は最上階。宿泊プランに含まれていた夕食は、自分からは決して注文しないであろう和食と洋食の混在したフルコース。こういった場合、飲み物は何にすべきか迷うところだが、そこはやっぱり宮崎なので焼酎を選択。波の音を聞きながら早々に就寝。