2005/11/19(土)

B767にもスーパーシートが今月から導入され、今回の予約便が搭載機材で空席があったので、勢いで変更してしまった。搭乗したら案の定、一般席は足元の広い新シートだったが、そちらにもそのうち乗る機会はあるだろう。

山口宇部空港に到着して手荷物受取場に出ると、ターンテーブルの内側に秋芳洞の鍾乳石を模したオブジェがあったのでびっくり。ターミナル前からバスに乗って、新山口駅新幹線口で下車。山口市と合併するまでは長らく町名の「小郡」駅だったので、「新山口」と言われても今ひとつぴんとこない。SL「やまぐち」号が発車する1番線はレトロ調のレンガ模様の壁になっているが、右書きの駅名標はさすがに「りほごお」のままだった。山陽線の上りは出た後だったので、ホームでしばし次の列車を待つ。やってきたのは岡山ゆき。ロングラン列車は全国的に少なくなってきているが、山陽線ではまだまだ健在だった。

防府で下車して、駅前の地図で毛利氏庭園を探したら、結構遠い。昨夜、山口県下で紅葉が見頃で、空港から公共交通で行きやすい所を探したのがここだったが、アバウトな地図だったので距離に気付かなかった。観光案内所でバスで行けるか訪ねてみたら、本数が少なくて次は1時間後で、歩いたら40分以上。幸い貸し自転車もやっていたので、自転車で巡ることに。折角なので途中にある国衙跡にも立ち寄る。「防府」という市名が示すように、ここは昔、周防の国府があった場所。全国的に国府の建物のあった場所が定かでない中で、防府は長らく東大寺領となっていたため、敷地の境界まではっきり確認出来る。現在は空き地になっていて、思っていたよりも広く、最初に見渡した場所は半分に過ぎなかったことに途中で気付く。

毛利氏庭園

続いて目的の毛利氏庭園へ。防府に毛利氏の居城があった訳でなく、明治になって邸宅と庭園を作ったもの。現存する建物は大正時代のもので、博物館になっている。まずはそちらから見学。廷内各室を通ってから、毛利氏縁の品々や雪舟の水墨画(国宝)の展示室へ。続いて庭園を見学。一面の紅葉という訳ではなかったが、園内のあちこちに紅葉があって、盛りをやや過ぎたところで見事な赤だった。

防府天満宮

思ったよりも時間を要してしまったので、足早に国分寺と天満宮を見学。防府天満宮は知る人ぞ知る、日本三大天満宮の一つ。残る二つは勿論、北野天満宮(京都)と太宰府天満宮(福岡)。時間が迫っていたので、天満宮の階段を駆け上って駆け下りて、駅に戻って自転車を返却して、湯田温泉ゆきのバスに乗車。

終点のバス停には案内図がなかったため、方角が分からず少し迷いつつ、日帰り温泉施設にたどり着く。先日訪れた三朝温泉(鳥取)は白い狼が発見の由来とされていたが、ここは白い狐となっている。またまた時間の都合上、駅までひとっ走りして、新山口行きの列車に乗り込む。

正面口側で夕食の場所を探してみたが、全国チェーンの居酒屋か、地元客向けの小さな居酒屋しかなかった。米原と同様、交通の要衝が必ずしも大きな街ではないという典型例かな。ビジネスホテルなら駅前に沢山あるんだけどね。新幹線口に回ると、構内にレストランがあったので、ふくの唐揚げ定食を注文。こういう店で普通に河豚が出て来るところが、山口なのだろうか。宿は無線LAN対応だったが、CLIEでは接続することが出来なかった。CLIE以外で試したことはないが、Freespotは結構失敗することが多いんだよね。