宿を出て、バスターミナルのロッカーに荷物を預けてから、バスに乗る。首里から沖縄市まで高速道路を走った後、コザ経由で与那城(よなしろ)に向かう。運転手の助言に従って農協前で下車して、待機していたタクシーに乗り継ぎ、平敷屋(へしきや)港へ。那覇からここまでが2時間弱で、ここから今日の目的地の津堅(つけん)島まで、小型フェリーで所要30分。
津堅島については、かの「沖縄離島情報」でさえ5行の解説文があるだけで、島内地図も掲載していないのだけれど、那覇から日帰り圏内で最も気になる場所だったので訪れたのである。周囲7キロの平坦な島の主産業は人参栽培ということで、港の建物などあちこちにニンジンのモチーフが見られる。とりあえずターミナルの中にあった観光案内図を撮影してから、徒歩で観光開始。見所が多そうな西側からということで、最初に訪れたのがホートガー(鳩井戸)。鳩の羽が濡れているのに気付いた島人が発見した、という言い伝えに因んだ井戸は、海岸の崖の下にあった。伊良部島のサバオキ井戸と立地が似ている。遊歩道を辿ってクボウグスクと植物群落を見てから、白い砂が続くトゥマイ浜に出る。
浜が尽きるあたりで海岸を離れ、島の北端のヤジリ浜で持参した軽食を取りながら休憩。帰りは島のニンジン畑の広がる中央部を歩いて、集落の外れにあるニンジン型の展望台に登って、ニンジン型のベンチがあるのを確認する。集落を抜けて港に戻ったのは、船が出る40分前。ということは島の東側に寄っても大丈夫だったことになるけど、船に乗り遅れたら帰るのが1時間遅くなるからね。
平敷屋港からタクシーで屋慶名(やけな)のバスターミナルへ。ここからだと選べる系統の数が増えるから~と思ったらタイミングが悪くて、次の那覇バスターミナルゆきは、40分後でしかも平敷屋経由だったorz 仕方がなくターミナルで待つことになったけど、今日は風が少し肌寒い。ようやく出発時刻になったところでバスに乗り、コザ、普天間経由で3時間近く掛けて那覇バスターミナルに戻る。
荷物を取り出して、モノレールで空港入り。夕食はタコライスにして、買い物を済ませてから手荷物検査場に進むとかなり混雑していたけれど、ラウンジの中は意外と空いていた。羽田に着いたのは定刻通りの10時半前。頑張ればつくばゆきの終電に間に合ったのだろうけど、遅れる可能性も見越して宿は予約済み。地下鉄で移動して、日曜日は半額になる某航空会社系のホテルにチェックイン。