2006/12/09(土)

都合のよいバス路線がなかったので、宿から泊港まですたすた歩く。窓口で切符を買ってから「クイーンざまみ」に乗船。念のため昨日電話で予約しておいたけど、オフシーズンだったので全然大丈夫だった。那覇を出てから1時間足らず、慶良間(けらま)諸島で1番大きな渡嘉敷(とかしき)島を過ぎてから程なくすると、2番目に大きい座間味島に到着。でも今日の目的地は、さらにその次の阿嘉(あか)島。慶良間は初めてだけど、渡嘉敷と座間味はツアーに組み込まれていたりするので、先に遠い方の島から訪れることにしたのである。

中岳展望台より

船を下りて、港近くの店で自転車を借りる。まずは集落を抜けてから、天城(あまぐすく)展望台への急坂を登る。さてと見晴らしは、ってなんだか空がどんよりしている。うーん、船に乗っている時は良い天気で、今日は晴れの予報だったはずなのに。まぁ、自転車で走り回る分には暑すぎなくていいか。でもこの自転車は、マウンテンバイクっていうんだっけ。ママチャリでない自転車に乗るのは20年ぶりだから、なんだか感覚が掴みにくい。上り下りを繰り返しながら、島の北西にある後原(くしばる)展望台まで辿り着いたところで一休み。天気は少し良くなってきたかな。その先の道は下り坂だったので、位置エネルギーを損失するのを一瞬躊躇ったけれど、折角なので浜まで下りてみると、無人島の屋嘉比(やかび)島がどーんと目の前に。ここまで来るのに予想より時間が掛かったけれど、島の中央にある中岳展望台は外せないので、帰り道の途中で立ち寄って、慶良間の島々を見渡す。

慶良間空港

集落に戻ってガイドブックに載っていた店で昼食をと思ったら、営業していなさそうだったので、スーパーでパンを買って公園で食べる。集落からは隣の慶留間(げるま)島とを結ぶ阿嘉大橋が掛かっていて、さらにその先の外地(ふかじ)島まで橋で結ばれているので、さながらプチしまなみ海道といったところ。阿嘉島内は道が細く、路面に枯れ葉が積もっていたので走りづらかったけれど、こちら側の道は整備されていて自転車もようやく本領発揮~と思ったら、途中から工事中だった。慶留間島の東側の海岸線を回り込んで、南東にある集落を通り抜ければ、3つ目の島に繋がる慶留間橋。坂を上り切った高台にある慶良間空港が、外地島唯一の施設だけれど、定期便が休止となった現在はチャーター便が那覇との間を結んでいるとのこと。展望台方面には柵があったので、そのまま慶留間島に引き返す。

北浜ビーチ

東端のアジャヌムトゥ展望台に立ち寄ってから、阿嘉島に戻り、北東岸にある北浜(にしはま)ビーチを目指す。夏は海水浴で賑わうらしいが、冬場なので浜には誰もいない。後ろ側には展望台があったので、いい加減足が疲れていたにもかかわらず、ついやっぱり登ってしまう。集落に戻って自転車を返却してから、港で船の到着を待つ。待合所の前に「シロ」という名前の犬の銅像があって誰かと思えば、映画「マリリンに遭いたい」でマリリンに会いに座間味島まで海を泳いで渡った犬なのだとか。

帰りも座間味島を経由して泊港に戻り、国際通りまで歩いてガイドブックに載っていた店で夕食。注文したのは今更だとは思いつつ、ゴーヤチャンプルー、ミミガー、ラフティー等の郷土料理づくし。グルクンの唐揚げは骨ごと食べられるとのことだったので、頭からかぶりつく。確かに食べられる硬さになっていたけれど、かなり顎が疲れてしまった。でもカルシウムが補給されたから大丈夫!?

栗本薫「タイスの魔剣士(グイン・サーガ111)」読了