2007/01/13(土)

襟裳岬

午前6時過ぎにつくばを出て、羽田入り。機内で食べる軽食を買ってから、久しぶりのバス連絡で搭乗機へ。年末年始と連休が終わった直後だったせいか、搭乗率は少な目。関東は晴れていたが、東北地方はずっと雲の中。北海道の太平洋側は晴れていたので、ベルト着用サインが点灯する前に襟裳岬を撮影することが出来た。

釧路湿原展望台

釧路空港に到着して、ロビーで厚手の靴下とトレッキングシューズに履き替える。路線バスだと一旦釧路駅前を経由しなければならない上、乗り継ぎも良くないので、今回は空港から直接タクシーで湿原展望台に向かう。とりあえず入館して、屋上からの展望を眺める。夏は緑で覆われていた湿原も、雪原と落葉樹の風景に変わっている。遊歩道の一部は冬季も解放されていたので、手袋と帽子とマフラーを装着してから外に出る。遊歩道は所々凍っているので、足元に気を付けながら進む。日中は0℃近くまで上がるということは、今朝家を出た頃のつくばの気温とあまり変わらないことになる。さらに天気が良くて風もほとんどないので、歩いているぶんにはそれほど寒さを感じることはない。それでもカメラを出しっぱなしにしておくと、間違いなく電池が消耗するので、撮影の度に鞄から取り出してから手袋の指先部分を外すことになるので、ちょいと面倒である。「はばたき広場」を経由して「サテライト広場」まで1キロと少し。かなり近付いた白い湿原のパノラマを暫し楽しむ。ここから先は除雪をしていない冬季閉鎖区間なので、少し引き返して枝道の先にある「あおさぎ広場」にも訪れてから、展望台に戻る。

建物の中に入って重装備を解き、とにもかくにも暖かい缶飲料で一服。乗る予定のバスまでかなり時間があるので、館内の展示をゆっくり見て回る。1階のレストランが開いていれば食事でもするのだけど、残念ながら現在改装中。ベンチに座って携帯電話を操作している時に、揺れを感じる。大きくゆっさゆっさと続いたので、遠くで大きな地震が起こったのだろうか。この場所での震度は3ぐらいかな。

タンチョウ

バスの時間になったところで、3時間滞在した展望台を後にする。鶴居村に入って、市街地手前の鶴見台で下車。その名の通り、道路脇にある観察所からタンチョウを見られる、ということで訪れてみたが、確かに100羽近くの鶴が集まっていた。でもこの距離では、望遠で撮影してトリミングしても、ちょっと厳しいかな。とはいえ実物を見るのは初めてのこと。こないだ機内誌で読んだ通り、大きくて優美な鳥である。朝と夕方に給餌があるとのことで、その時間を狙って来たつもりだったが、一向にその様子は見られない。今日はもう終わったのか、もう少し後なのか。待っているうちに三々五々飛来して来たので、慌ててカメラを取り出して撮影。飛んでいる姿はさらに優美である。じっとしているといくら穏やかな天気でも、足元から寒さが伝わってくる。そうこうしているうちに時間になったので、バスに乗って釧路市内に戻る。

終点の釧路駅前で下車して、少し離れた宿まで歩く。冬の道東は午後4時で暗くなり始める。幣舞橋のあたりに警備車両が出動していて、なんだか物々しい雰囲気。何かあったのだろうか、と近くに建物の入り口の張り紙を見て、津波警報が出ていたことを知る。ありゃりゃ、さっきの地震ってそういう種類だったんだ。辺りには人通りが普通にあるけれど、とりあえず足早にホテルに向かう。部屋に入って早速テレビで情報確認。震源地は遙か東方の千島海溝付近で、太平洋側の広い範囲に津波警報・注意報が出ているとのこと。街中用の装備に戻してから、ホテル内で早めの夕食を取っているうちに、津波警報は注意報になっていた。結局道東で観測されたのは20cm程度だったけど、条件によっては大きくなることもあり得るから、警戒するに越したことはないのだろう。