2007/01/14(日)

道東の太平洋側は雪が少なく、晴天が続くことが多いらしい。今日も朝から良い天気。ということは放射冷却で、最低気温も-10℃を下回っていることだろう。8時半にチェックアウトして、迎えに来ていた自然観察ツアーの車に乗り込む。2名以上で催行のツアーだけれど、1人でも2名分の料金を払えば催行可能だったので申し込んだのである。それでも料金はタクシーより安いし、冬場だと特に公共交通では思うように回れないからね。

釧路川

湿原の外側を左回りで巡ることになったので、まずは細岡展望台から。夏場は観光客で賑わう場所も、冬の朝だと貸切状態。眼下に広がる湿原とその向こうの山並みというのは、昨日の北斗の展望台と同じ構図だけれど、釧路川は湿原の東側を流れているため、すぐそこに蛇行の流れが見える。懐かしい気がいたします(以下略^^;) 展望台から下りて、谷地坊主や凍った湿地を観察してから、氷結した達古武湖の上を歩く。表面には霜が降りているせいか、滑ったりせず普通に歩けた。氷上にはワカサギ釣りの人達とテントが散見された。

御神渡り

次の塘路湖では、オジロワシのスポットにも立ち寄るが、そう都合良く出会うことは出来なかった。オオワシやノスリなら姿を見掛けたのだけどね。モモンガの巣を確認してから、いよいよ今日のメインイベントである御神渡りへ。2ヶ所出来ていたうち、車と徒歩で近付き易い方を選んで、細長い湖の真ん中あたりまで歩く。氷結した湖は数十メートルにわたってひび割れ、氷の峰が最も成長したところで膝の高さくらい。連休中の霙混じりの雨で一旦融け、その後の晴天続きで成長したものだとか。氷の厚みは50cmで、春先になるまで歩くのに危険はないとは聞いていても、目の前に裂け目があって、時折ぴしっ、とか、みしっ、とかいう音がすると腰が引けてしまう。万一沈み出しても逃げる余裕は十分あるらしく、四つんばいになって体重を分散させれば沈むのも遅くなるのだとか。

釧路湿原を横切る唯一のルートである砂利を通って、凍った湿原の真っ直中へ。折角だから車を止めて貰って写真撮影。見渡す限り雪と氷と枯れた草と枝だが、川の流れや湧き水がある場所は真冬でも凍らないらしい。木々が葉を落として見通しが良くなったコッタロ湿原を眺めてから、鶴居村の山道を走って、タンチョウヅルのサンクチュアリへ。ここは鶴見台よりも近寄って観察出来る場所ということで、果たして柵から遠くない場所で羽を休めている鶴が~と気を取られた途端、氷と化した雪面で思いっきり転んでしまった(>_<) これまでずっと一歩ずつ慎重に歩いていたのに、何ということか。幸いにして尻餅をつく形だったので、腕を少し擦っただけで、手にしたカメラも無事だった。気を取り直してタンチョウヅルの撮影と観察をば。ライブカメラもここに設置されていたのだね。

山花温泉の昼食

ツアーが終了したところで、山花温泉リフレに直接送って貰う。かなり空腹になっていたので、昼食を取ってから温泉に入る。効能の一つが“うちみ”だなんてタイムリーだこと(^o^;) 休憩所で暫し休んでから、路線バスで早めに釧路空港入り。手荷物を預けた後、売店や食堂、屋上デッキなどで時間を潰してから搭乗待合室へ。
帰りも順調な飛行で、定刻通りに羽田着。モノレールとJRを乗り継いで、秋葉原のホームに下りたら、つくばゆきが出た直後で20分待ち。乗客が増え続けているとはいえ、この時間帯の区間快速を全てつくばゆきにするほどの需要はないということなのだろうか。