2007/07/21(土)

昨夜早く寝た分、起きるのも早かったので、荷造りの時間は十分にあった。羽田に出て、エアドゥ運航便で旭川へ。上川地方は予報通りの曇りで、空は一面低い雲に覆われている。空港から旭山動物園までバスで直行出来るようになったことだし、天気が悪ければそちらに行ってみようかと思っていたけれど、雨は降らなさそうだったので富良野ゆきのバスに乗って美瑛駅前で下車。空港からだと旭川市内よりも美瑛の方が近かったりする。

陸橋を渡って市街地側に出て、駅前のコインロッカーに荷物を預けてから自転車を借りる。マウンテンバイクもあったけれど、以前沖縄でそれしかなくて借りたものの要領が掴めず、スピードが出せずに結局ママチャリよりも疲れたという経験があったので、迷わず普通の自転車を選択(^^; 踏切を渡って国道を進むうちに早速坂を登ることになる。その名も「美瑛坂」の途中にある「ぜるぶの丘」が最初の目的地。ラベンダーやマリーゴールド、ペチュニア等が整然と植えられた花壇は見事だけれど、外周がカートコースになっているので残念ながらあまり近付くことは出来ない。展望台にも上って丘陵地帯を見渡す。何度見ても印象的な風景だけれど、晴れていたらもっと素晴らしいのだろうね。

ケンとメリーの木

国道を少し戻ってから、「パッチワークの路」に入る。急坂を登り切ったところにあるのが「ケンとメリーの木」。美瑛地区に数ある名前のある木の一つで、日産スカイラインのコマーシャルの登場人物に因むポプラの木。以前見た時は観光バスの車窓からだったので、改めて間近で見上げるとかなりの大木。丘の上に一本だけすっくと立ち風雪に耐えてきた木も、解説板によると寿命に近付きつつあるのだとか。

パッチワークの路

ヒマワリやジャガイモの花を見ながら道を進み、ポプラ並木、天文台のある北瑛小学校(閉校)を過ぎると、麦秋の褐色とその他の畑の緑が文字通りパッチワークを織りなしながら、丘がうねうねと続く景色が広がる。これぞまさに丘の町美瑛という風景の中を暫く走ると、「セブンスターの木」に到着。こちらは柏餅の木~じゃなくてカシワの木で、タバコのコマーシャルに使われたもの。樹高こそポプラに及ばないものの、高台の畑の中に大きく枝を広げているのが様になっている。前回訪れた時は良く晴れた暑い日で、色濃い木陰が涼しげだったのを覚えている。

チーズケーキ

坂を上り下りしながらさらに進む。坂だらけで道幅が広くないのに、大型観光バスが何度も通り過ぎるので、端に寄ってやり過ごす。途中、川の字のように3本で立つ「親子の木」を遠くから眺め、エゾクガイソウやヤナギランの群落を見ながらひたすら進み、「マイルドセブンの丘」に到着。以前タバコのパッケージに使われたカラマツの防風林だが、単独の木ではないため名前が付いているのは丘の方。因みにカラマツを漢字表記すると「落葉松」と風流な名前になる。坂を下って次の目的地の途中にあるパン屋に入って休憩。パンを容器としたチーズフォンデュも美味しそうだったけれど、この時間帯で自転車を漕いだ後にはやっぱりチーズケーキ:-)

元気を取り戻したところで、「北西の丘」のピラミッド型展望台へ。晴れていれば十勝岳連峰が見られるはずだけど、今日の天気では雲に隠されている。急坂を下りて駅に戻って自転車を返却。夕食の時間帯まで間があったので、町役場まで歩いてエレベーターで「四季の塔」に上る。ここからは360度の展望が得られるのだけど、どんよりとした雲が返す返す残念。それでも長期予報からすると、雨が降らなかっただけでも幸運だったのかもしれない。夕食を取ろうと思っていた第一候補の店が時間に早過ぎたので、第二候補の店へ。ジャガイモ料理専門店で、ポテトグラタンを注文したら具は交じり気なしのジャガイモのみ。これはこれで美味しかったのだけど、他の具の入っているキッシュやピザにした方が良かったかな。荷物を取り出してから、JRで富良野に移動。駅前の宿に入って、早めの就寝。