2007/09/09(日)

美術館の前売りチケットを買ったまま行く機会がなくて、月末までに行けばいいやと思っていたが、開催期間を確認したら24日までになっていた。それで昨日の朝に行くつもりになっていたのだが、時差の影響で起きることが出来ず、他にも行きたいところがあったので今日出直すことにしたのである。といっても目が覚めたのが10時だったので、今日も出掛けるのが遅くなってしまった。当初は空いている内に美術館に行ってから食事をと考えていたが、この時間だと食事を先にした方がよくなってしまった。という訳で上野に出て、百貨店のロシア料理の店で、ピロシキと壺焼き(ガシニョーク)の昼食。ジャム入り紅茶を飲むのも久しぶりだな。

腹ごしらえをしたところで、東京都美術館に行って、「トプカプ宮殿の至宝展」を鑑賞。イスタンブールにあるトプカプ宮殿は、オスマン帝国の君主(スルタン)の住居と政務の場であったところ。当時は世界最強の帝国だったので、装身具や調度品だけでなく、武器や防具まで豪華な宝石や細工で飾っていたりする。休日の午後にもなるとかなりの人出で、ほとんどの展示品にそれぞれ行列が出来ていたため、予想よりも滞在時間が長くなってしまった。

世界最大の蒟蒻花

美術館を出て地下鉄を乗り継いで、駅から少し歩いて小石川植物園へ。正門前の売店で券を買ってから入場するシステムになっていた。中に入って早速、特別公開中の温室に向かったら、順番待ちの長い列。みんな昨日の報道を見て来たんだね~って自分もその一人だけど。幸い列は木陰に出来ていたので、それほど暑くはなかった。30分ほど並んでようやく温室に入り、色取り取りのホウセンカやトウガラシ等が栽培されている前室を抜けるといよいよ、今日の目的であるアモルフォファルス・ギガスの花が。サトイモ科のコンニャクの仲間で、3メートルという高さとしては世界最大の花を咲かせるのである。この植物園で咲くのは4年ぶり2回目のこと。しかも開花時期が短いので、昨日と今日限りの特別公開。よくぞ週末に咲いてくれたものだが、その分見に来た人は大勢いる訳で、やっと花の前に出て写真を2枚撮ったと思えば、すぐに外に出ることになった。

小石川植物園

この季節だと花も少なく、閉園時間まで1時間しかなかったが、折角来たので他の場所も一通り見学しておくことに。それに新しいカメラを買ったばかりだから、早速いろいろ試してみたいしね。木々の間の道を抜け、階段を降りると日本庭園になって視界が開ける。さすがに28mmの広角だと、画角を決めるのが楽だし、感度もISO200までは明るさに応じて自動変化するように設定出来るので、少々暗くてもそのまま撮影出来るし、撮影時に感度と絞りとシャッター速度が表示されるのも有難い。モニタが大きい分、マクロ撮影の失敗にも気付きやすいかもしれない。ただISO200が必要になると“手ぶれ警告”が出て、シャッターを半押しにしたままでボタンを押せば、さらに感度を上げられるようになっているのだが、特に縦位置だと慣れるまで操作が難しそうである。時間がなくなってきたところで、足早に植物分類見本園を通ってから外に出ると、ちょうど閉園時間になっていた。帰りも都営地下鉄利用だったので、新御徒町からTXに乗車。