2008/01/26(土)

浜松町からモノレールに乗って、終点の一つ手前で下車。第1ターミナルからの出発するのは、実に3年ぶりなので、本屋はどこにあったっけ、上の階にはどうやって行くのだったっけと戸惑い気味。しかも出発ゲートは南ウィングで、3年前でさえ馴染みがなかった側だったりする。といいつつ、保安検査場は携帯電話を使ってSKiP。いつもの航空会社のラウンジは使えないけれど、第1ターミナルは制限エリア内にカード会社のラウンジが南北1カ所ずつあるので、中に入って出発前の時間を過ごす。出発は1番ゲートからで、真っ黒な機体のスターフライヤーのA320。「スターリンク・ベガ」と一緒に、スターアライアンスゴールドも優先搭乗対象になっていた。機内も黒い色調で統一されていて、国内線ながら各座席にはシートテレビがある。ドリンクサービスの時は、これまたオリジナルのミネストローネを注文。

北九州空港

北九州空港に到着してロビーに出ると観光案内所があって、音に聞くメーテルのロボットが出迎えてくれたのだが、あれれ、どーして後ろ向いたままなのだろう。とりあえず昼過ぎだったので、ターミナル3階の食堂に入って、「小倉名物」と銘打ってある焼うどんを食べる。屋上のデッキに出てみると、もうすぐ折り返し便の出るところだったので、カメラを構えながら出発時刻を待つ。羽田では真っ黒い機体を間近で見る機会はあまりないからね。撮影を終えて1階に戻ってみると、メーテルはこちらを向いて細かく向きを変えるなどの動作をしていた。さっきは調整中だったのか、あるいは昼休みだったのだろうか。ボタンを押してマイクから観光に関する質問をすると、メーテルが答えてくれるとのこと。「下関にはどうやって行くの?」等の質問が模範的なのだろうけど、「999にはどうやって乗るの?」とか聞いたら隠しコマンド的に答えが返ってきたりして~などと思いつつも、すぐ隣に生身の係員が座っているので実行には移したりはしなかった。

旧秋田商会ビル

どうやら今回利用したのは不定期便だったらしく、関門海峡方面のバスまで2時間待ち。つまりは次の飛行機に乗っても間に合うというか、次の便に合わせた発車時刻なのだけれど、その場合はターミナル内を見学している余裕はなくなってしまう。小倉駅経由ならそれなりに本数はあるのだけど、2回乗り換えるのも面倒なので、2階の喫茶室で時間つぶしをしてから乗り場に向かう。ようやくやって来たバスに乗って空港島を離れ、高速道路経由で門司港へ。当初はここで降りることも考えていたが、ルートを調べたら関門橋を通ることが判明したので、そのまま本州側まで乗り通すことにしたのである。出来た当時は東洋一の吊り橋だったとはいえ、海上部分は500メートル程度なので、高速バスで渡るのには1分も掛からない。下関市街に入り、終点の一つ手前の唐戸で下車。交差点の反対側にある現役最古の南部町郵便局を外から眺めてから、隣の旧秋田商会ビルの中を見学。外観は洋館でも2、3階部分は和風という変わった造りで、当時は珍しかった水洗トイレや、食事を運び上げるためのリフトがあり、さらには日本最初の屋上庭園(非公開)まであるというから驚き。

対岸の門司港はレトロな街並で売り出し中(?)だが、こちら側の下関もレトロな建物では引けを取らない~ということで唐戸交差点のすぐ近くにあるのが、旧英国領事館。敷地内にカフェ「下関異人館」があるので、見学前にケーキセットで一休憩。いつもなら紅茶を頼むところだけれど、この店はコーヒーがウリということなのでそちらを注文すると、銀の盆とコップに置いた匙というウィーン方式だった。近隣各施設の終了時刻である5時が近付いてきたので、足早に旧領事館を見学した後、日本一の河豚の像がある亀山八幡宮、日清講和記念館、「耳なし芳一」の伝説のある赤間神宮を順に訪れる。日暮れまでまだ少し時間があったので、「海峡ゆめタワー」に立寄りたいところだったが、一年のうち一日だけ休業日があって、それが1月の第4土曜日というから思いっきり今日のことである。という訳でバスで下関駅に出て宿にチェックイン。

ふくちり

門司港側にも展望台があって夜景も見事とのことだが、寒いし疲れていたのでパスして、下関市内で夕食を取ることに。下関といえばやっぱり河豚(ふく)だよね~ということでガイドブックに載っていた老舗に行ってみると、コースはやっぱりかなりの値段。でも折角ここまで来たのだし、と逡巡している間に目に入ったのが、開店直後にして満席の札。ということで近くの居酒屋に入ってふくちりのコースを注文。河豚といってもアラが主体だったが、リーズナブルに食と酒を楽しむことが出来たので満足。