2008/01/27(日)

唐戸市場

朝食に数量限定のふく雑炊を食べてから、宿を早めに出てバスに乗って唐戸市場へ。早めといっても9時前なので、市場はとっくに開いているのだけどね。建物の屋上が展望台になっているので、まずは曇り空の下の対岸を眺めてから、市場を見下ろす通路へ。特に賑わっている一角があったので行ってみると、各種にぎり寿司やふくの唐揚げ等を売る店が並んでいた。さっき食べたばかりだったけれど、折角なのでと大トロとブリトロを1つずつ。これを寿司屋で食べたら幾ら位するのかな。しかもブリは銀シャリの2倍くらいの大きさがあるし(^o^)

そうこうしているうちに水族館の開館時間前となったので、波止場を回って「海響館」へ。冬場でも休日だと開館待ちの人が結構いるようだ。中に入ってエスカレーターで最上階まで上ると、関門橋を借景とした水槽が目の前に広がる。人工波を作っているので、打ち寄せる水音まで聞こえて来る。イワシの群れや関門海峡の魚たちを見ながら順路を辿ると、トラフグ水槽から始まる世界のフグが次々と。カラフルなものや、小さいもの、大きいもの、淡水のフグまで。そういえばマンボウもフグの仲間だったっけ。クラゲや熱帯魚等を見た後、ゴマフアザラシの水槽に行くと、丁度給餌時間だったので立ち止まって見学。この後、スナメリやイルカのショーが開催されることになっていたが、あまり時間がないので順路の先の展示を見てから外に出る。

乗船場で切符を購入して、巌流島ゆきの船に乗る。桟橋では波が大きく感じられたが、沖に出るとそれほどでもなかった。関門海峡を西に10分で巌流島に到着。宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で知られているが、正式名称は「船島」といい、埋め立てで拡張される前の島の形に因むのだとか。遊歩道を少し歩くと、対決の場面を再現した銅像や、小船の打ち上げられた砂浜が現れる。有名な場面を思い出させる場所であるが、実は島の拡張部分に作られた人工の砂浜だったりする。標準的な島内滞在時間は30分と少し。島の外れまで遊歩道は続いていて、早足なら行って戻って来ることも出来たのだけど、そこは拡張部分なのでパスして、ゆっくりと船着き場に戻って帰りの船を待つ。

関門橋

唐戸の乗船場で巌流島上陸認定証を申し込んでから、関門連絡船で門司港に渡る。朝のうちはどんよりと曇っていた空も、だいぶ晴れ間が広がるようになっていた。船を降りてすぐ近くの「BEAR FRUITS」で門司港名物の焼きカレーを食べた後、門司港レトロ地区の街並散策を開始。旧大阪商船でわたせせいぞうギャラリーを見学してから、すぐ近くの旧門司三井倶楽部でアインシュタインや林芙美子ゆかりの品々を見る。続いて訪れたのが九州鉄道記念館。2003年の開業だから、前回門司港を訪れた時にはまだなかった施設である。車両展示場には9600、C59、EF10、ED72機関車、キハ07形気動車、481系、581系電車、セラ1形セメント車の順に並んでいる。このうち一番馴染み深いのは特急車両であるが、外装こそ国鉄色に戻してあるものの、内装は現役時代の改造が残っているのが少し残念。本館の展示を一通り見てから外に出て、バナナ叩き売り発祥の地」の碑の近くの喫茶「とらや」で、バナナフリッターを食する。

門司港

国際友好記念図書館、旧門司税関を続けて見学してから、すぐ近くのマンションの最上階にある「門司港レトロ展望室」に上がる。三方に展望が開けていて、足下の門司港から関門橋は勿論のこと、対岸の下関の向こうに広がる響灘まで見渡すことが出来る。「ブルーウィング門司」という名前の跳ね橋を渡って、締めくくりはJR門司港駅へ。駅舎自体が重要文化財に指定されているが、まだまだ立派に現役である。内装は可能な限りレトロに近付けてあって、改札は自動化されているものの落ち着いた色に塗られている。2階の旧貴賓室を見学してから鳥栖ゆきの快速に乗車。小倉辺りから眠ってしまい、気が付けば赤間の辺り。福岡市内が高架化されてから乗るのは初めてになるのかな。博多で地下鉄に乗り換えて、福岡空港へ。スーパーシートに空きがあったので、勢いで変更してからカード会社のラウンジ経由で航空会社のラウンジへ。

羽田には定刻よりも少し早く到着したので、閉店間際の書店に駆け込むが、探していた本は置いていなかった。浜松町や秋葉原の書店も軒並み閉まっている時間だったので、TX車内では読むものもなくぼーっと過ごす。