今回は海の見える部屋だったが、天気はあいにくの曇り。それでもどこまでも続く日向灘、青島やその対岸の緑を眺めることが出来た。宿を出て県立亜熱帯植物園まで歩いて、温室横のジャカランダと対面。木全体に咲いている花は満開近く。台風の高潮の被害に遭って花数が激減した後、毎年少しずつ回復していて、海側の枝張りがまだ少ないものの、温室2階からの眺めは往時を彷彿とさせる見事さだった。温室内を一通り見学した後、今日から宮崎入りのジャカランダ愛好家と合流。
続いて訪れたのは道の駅フェニックス。内陸をトンネルでショートカットするバイパスが出来たため、堀切峠はメインルートから外れてしまったが、道の駅には大型バスが並び、観光客は相変わらず多いようだ。そして始終流れるハワイアンな音楽も相変わらずだった(^^; ジャカランダの方は去年よりは少し増えたようだが、まだ数本の木にちらほらと咲いている程度。強選定のダメージがよほど大きかったのか、以前のような見事さを取り戻すまで、一体あと何年掛かることやら。道の駅で早めの昼食をということで、冷や汁定食を注文。まだ雨は降っていなかったが、どんよりとした空で遠くの景色が霞んでいる。右手の内海漁港の方に大きなクレーン船があるけれど、工事にしては変な場所だなぁ。
国道を南に進むうちに雨が降り始めた。予報では夕方頃からだったはずだけど、天気の移り変わりが早くなったのかな。日南市内に入り、次に目指すは油津のテクノセンター。建物の南側にある“2色咲き”のジャカランダ(実際は濃淡2種の株が密生していると思われる)や、東側の木が沢山の花を咲かせていただけでなく、南東角にある木も花を咲かせるようになっていた。そのうち全ての木が咲きそろって、両辺がジャカランダの花で覆われるようになるのだろうか。この場所にあるジャカランダは、4年前バスで通り掛かった時に偶然見付けたのだけれど、車窓を注意していれば他にも見付かるかも~などと言っていたら本当に見付かったりする。JR南郷の駅前広場とその近くに数本、小さな木々に咲いていたということは接ぎ木苗だったのかな。地元の人の話によると、昨年植えたものが今年開花したのだとか。他にも南郷町内の民家の庭に大きなジャカランダの木を見掛けたし、結構見付かるものなんだ~といってもこの季節、デュランタやメドーセージも咲いているから、紛らわしかったりするのだけれど(^^;
本日最後のジャカランダスポットは勿論、道の駅なんごう。手前にある茶碗山のジャカランダは見事に咲いていたが、斜面の上にある「ジャカランダの森」の方は昨年に比べると花数が少ない感じがする。ジャカランダにも“裏年”があるのか、それともまだ5分咲きを過ぎたくらいだから少なく見えたのか。それでも咲いている木の数は着実に増えているようで、記念植樹の小さな木にまで花が咲いていた。トロピカルドームを見学した後、雨に煙る「ジャカランダの森」を散策。こんな天気でも見学客は結構多い。食堂で小休憩してから、今日の宿まで送って頂く。
チェックインの時に明日開催される「オープンウォータースイムレース」が目的かと聞かれたので、この時期に毎年ジャカランダを見に来ていると話したら、ホテルのオリジナル写真とジャカランダのパンフレットを貰えた。露天風呂の後、海の見えるレストランでゆったりと夕食を取ってから、ロビーで新聞を読んでいたら、地元版に堀切峠近くのクレーン船の記事が載っているのを見付けた。曰く、「鬼の洗濯岩」で座礁したもので、まだ撤去見通しが立っていないのだとか.....
栗本薫「サイロンの光と影(グイン・サーガ121)」読了