2008/06/08(日)

毎年この時期に宮崎に来ているので、日南海岸の主立った観光名所は一通り訪れていたが、南端にある都井岬だけはまだだったので、今回行ってみようかと調べてみたら、交通の便が悪くて断念。現在は串間駅からのバスが1日4本あるのみで、しかもJRの列車と殆ど接続していないので、南郷を朝7時に出るか片道をタクシー(1万円くらい?)にしなければ、飛行機の最終便に間に合わないのである。絶景の場所に天気が良くない日に無理して行っても仕方がないし、かといって天気が良ければ勿論ジャカランダ優先となってしまうので、やっぱり他の季節に気合いを入れて来ないと無理かな。

ジャカランダの森

という訳で今日は日南市内を観光することにして、その前に茶碗山のジャカランダだけもう一度見ておこうかな、と思っていたら雨は午後からで午前中は晴れ間が出るかもという予報に変わったので、宿を早めに出てタクシーで道の駅「なんごう」へ。空はほとんど雲に覆われていたが、時折薄日が差していて、なにより雨が降っていなかったのは有難く、昨日は諦めた遊歩道に入って「ジャカランダの森」を見下ろす。9時前だと訪れる車も人もまばらなので、のんびりと鑑賞しながら麓に降りる。もしかしてこの時間だと~と思って売店に行ってみると、昨日は売り切れになっていたマンゴーカレーもあったので、2食分を購入。そしていつものようにバスが来るまでの間、バス停の向かいにある茶碗山のジャカランダを眺めて過ごす。

杉村金物本店

油津駅通でバスを降りて、駅前にあるバスセンターのコインロッカーに荷物を預け、テクノセンターのジャカランダをもう一度撮影してから、油津の旧市街地まで歩く。この辺りは毎年通っていても、テクノセンターのジャカランダ以外に観光をしたことがなかったので、何があるのかと調べてみたら、古い街並みが残っているとのこと。寅さんの舞台にもなった明治時代の石橋や、レトロな金物店、赤煉瓦倉庫などを順に見学した後、港を見下ろせる津の峯を目指す。案内に従って階段を登っていくとこれが結構本格的な山道で、スニーカーじゃなかったのでちょっときつかったけれど、頂上からの眺めは360度。油津の港は勿論のこと、日南の市街地や日向などが一望できる。天気が良ければもっと素晴らしい眺めなのだろうな。

麓のバス停に着いたらちょうどバスが出たところで、30分近く待つことになったが、そんな時はまたテクノセンターに足を運んで、ジャカランダを鑑賞すればいいのである(^o^) 百貨店の前からバスに乗って飫肥に向かう途中で、またしても民家の庭先にジャカランダを発見。飫肥に到着後、「おび天蔵」でおび天とかつおめしの昼食。雨が降っていなければ城下町飫肥をじっくり観光するつもりだったのだけれど、一向にやむ気配がなかったのでバス停近くで厚焼き卵を買ってから油津方面のバスに乗る。油津バスセンターに預けた荷物を取り出して、宮崎ゆきのバスに乗車。既に荷物が多くなっていたので、途中の道の駅「フェニックス」や青島で下車することなく、宮崎空港まで出て、ターミナル内のロッカーに荷物を預け直す。

実は宮崎空港でもジャカランダが咲いているとの情報があったので、ターミナルを出てレンタカー営業所近くまで行ってみると、かなり色の濃い花が一本の木に咲いていた。これだけ外れにあったら、一昨日の夜遅く到着しても気が付かないよなぁ、と思っていたら路線バスの出入り口となっていことが後から判明したりする。そして今回のジャカランダの旅の締めくくりは、総合運動公園。毎年咲いていることは知っていても訪れたことはなかったのだが、飛行機の時間までまだだいぶあったので、再びバスに乗って中央口の前で下車。教えられた通りの場所に行ってみると、用水路沿いの土手に20本くらいが並んでいて、そのうち3分の1程度が花を咲かせていた。花付きはあまり多くなかったが、色の濃い品種が多いようである。夕方前の薄暗がりの中、雨で遠景も霞んでいたが、ジャカランダの花の向こうに山並みが微かに見えた。

冷や汁定食

空港に戻って、冷や汁とおび天と焼酎で早めの夕食。定刻の20分前にゲートに行ってみると、羽田空港混雑のため管制から離陸を遅らすよう指示があったとのこと。そのため搭乗開始も20分程度遅れ、同じくらいの遅れを保ったまま羽田に到着。つくばゆきの最終バスには乗れなくなったが、数少ないTXの快速に間に合うようにターミナル内を走ったが、こういう時に限って南ピアの一番端のゲートだったりする。なんとかモノレールの区間快速に乗れたので、日付が変わる直前に帰宅することが出来た。