2008/06/23(月)

昨日の予報では、今日の釧路は北東の風13メートル。釧路空港では制限風速ぎりぎり横風となるので、帰りの飛行機が少し心配だったが、起きてみると予想風速は弱まっていたので一安心。そのかわり濃霧注意報が出ていたけれど、とりあえず朝の市街地は視界良好だったし、霧には強い空港だからまず大丈夫だろう。ということで荷物を駅に預けて、郊外に向かうバスに乗る。

クシロハナシノブ

天気が良くなければ北斗にある釧路湿原展望台にでも行くつもりだったが、曇っていても雨は降らなさそうだったし、折角花の季節に来たのだからということで、釧路、サロベツに次いで北海道で3番目に大きな霧多布湿原を目指す。霧多布は11年前に訪れているが、浜中駅からバスに乗って、終点の霧多布岬まで往復しただけで、湿原で降りてはいない。昨夜ネットで調べたところによると、湿原観察の拠点は霧多布湿原センターと、霧多布湿原トラストの2カ所になっている。そのうち前者は茶内駅からタクシーとなっていたので、本数は少なくても路線バスで行ける後者を選択したのである。釧路駅前から根室本線沿いに厚岸までが約1時間。そこから厚岸大橋を渡って海岸沿いにさらに1時間程走るとようやく琵琶瀬地区である。学校前のバス停で降りて、徒歩5分でナショナルトラストに到着。そこから直角の2方向に木道が延びていて、先に道路沿いの仲の浜木道を往復してから、琵琶瀬木道で川の近くまで出る。クロユリの花は終わりかけだったが、青いクシロハナシノブや、黄色いセンダイハギ、赤紫のハクサンチドリが盛りだった。

琵琶瀬展望台より

一通り探勝が終わったところで、次のバスが来るまでまだ1時間以上。じっと待っているのも勿体ないので、折角だからと琵琶瀬展望台まで歩く。距離にして3km以上あり、最後の方は上り坂が続くことになるが、大型バスの走る道道を歩くのだからそれほど大したことはない。途中の景色を楽しみつつ歩くこと小一時間。峠の駐車場にある展望台に上ると、眼下には蛇行する川を抱える湿原が、振り返れば太平洋の海原が広がっている。空がどんよりしているのが残念だが、一昨日のような雨が降っていないだけでも今日はかなり助かっているのだから。

バスで釧路駅前に戻り、ロッカーから荷物を取り出して空港ゆきバスに乗る。釧路空港に着いてみると、風が少し強いくらいで霧もなし。ほぼ定刻通りの運航で、羽田着午後7時といつもより早めの時間だったので、高速バスで帰宅。